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亀頭のぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつは何?原因と治療法を徹底解説。

入浴時にペニスを洗っている時、ふとトイレでペニスに目をやった時に亀頭のカリ首周辺、裏側のすじの部分(小帯:しょうたい)、陰茎(サオ)に小さなブツブツを見つけ「性病では?」と不安になった人からの相談を多くいただきます。

なにが原因でできたのか、性病の一種なのか、などわからないことが多く不安に感じますよね。

「性病持ち?」などのイメージがつくことを恐れ、周囲に相談できないデリケートな症状だと思います。

心配している「ペニスのぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつ」はどのようなものなのか、について今回は解説します。

亀頭のぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつは何?

亀頭にできるぶつぶつは、主に「尖圭(せんけい)コンジローマ」と「フォアダイス」に分類されます。

尖圭(せんけい)コンジローマはセックスで感染する性病、いわゆる性感染症となります。

コンジローマの色は、白・ピンク・褐色(黒っぽい茶色)、時には黒色など様々です。

大きさは1~3ミリ前後が多く、中には数センチの大きさになることもあります。 

形は球状、にわとりのトサカ状、泡状、イボ・ほくろ状になります。痛みやかゆみ、膿(うみ)が出るなどの自覚症状がほぼありません。


そのため初期の小さな粒はニキビ、イボと勘違いして放置されることが多く、ある時を境に急に増える、大きくなることがあり、駆け込み的に受診なさるケースが多く見られます。

一方のフォアダイスは、性感染症の類ではなく、皮膚の脂腺という皮膚表面にある組織です。

ペニスの皮膚の毛穴にあたる部分、皮脂などを分泌するための器官が、イボ状に膨らんだものです。

「なくならないニキビのようなもの」とイメージするとよいでしょう。


多くの場合、性感染症ではないぶつぶつである真珠様小丘疹(しんじゅようしょうきゅうしん)、包皮腺(ほうひせん)、タイソン腺などを総称して「フォアダイス」とくくられます。

医療現場でもフォアダイスと尖圭コンジローマは見分けがつかず、混同されている場合があるようです。

亀頭にぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつがある原因

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じるイボの一種です。

HPVは人間の身体にできるイボのほとんどの原因で、現在150種類近く確認されています。

尖圭コンジローマの原因は主にHPV6型と11型、感染すると潜伏期間(数週間から8ヶ月)を経てイボができはじめます。

イボ状になるまで潜伏期間があるため、複数のセックスパートナーがいる場合は誰から感染したのか分からないことがあります。

一般的には、亀頭、尿道口(にょうどうこう)、陰茎、陰嚢(いんのう:たま袋)、肛門に発症します。


セックスやそれに類似する行為(オーラルセックス:フェラチオも含む)により、皮膚や粘膜にある小さな傷に侵入して感染し、イボ状にふくらみ増えていきます。

女性が尖圭コンジローマに感染すると膣内に発症することが多く、外からは見えません。男女ともコンジローマに気づかないままセックスし、男性が感染するケースが多くあります。

一方のフォアダイスは、脂の出口となる組織がふくらんだ状態とお考えください。

この組織がふくらんで連結していると、グロテスクな見ばえとなり気にする人が多くおられます。

尖圭コンジローマと見た目が似ているため、フォアダイスのある男性とのセックスを敬遠する女性もいます。


特に、日本国内で様々な性病が増えてきている近年、女性も性病に関して敏感になっているため、フォアダイスのあるペニスを避ける傾向にあります。

亀頭にぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつを放置するデメリット

尖圭コンジローマやフォアダイスは、放置するとどのようなデメリットがあるのでしょうか?

特に性感染症のコンジローマをそのままにしておくことで、どのようなことが起こるかを解説します。

デメリット①時間とともに増殖

尖圭コンジローマは、時間の経過とともに増殖します(良性の腫瘍のためごくまれに自然に治ることもありますが、ほとんどの場合は消失せず増えていきます)。

多くの種類があるヒトパピローマウイルス(HPV)の中でも16型、18型に感染すると、男性の場合は陰茎癌(いんけいがん)、女性の場合は子宮頸癌(しきゅうけいがん)を誘発することがあります。


痛みやかゆみがないこと、「もし性病だったらどうしよう」という不安や恥ずかしさから専門医を受診する機会を逃し、数が非常に増える、著しく大きくなるまで放置されるケースも多々あります。

ウイルスはあまり症状を出さず密かに進行し、途中で一気に増殖してきます。

デメリット②見栄えが悪い

フォアダイスはウィルスではないため長年放置しても、数が増える、大きく育つということはほぼありません。

身体に悪影響を及ぼすことはないとお考えください。

しかし、見ばえが悪いため女性に気持ち悪がられる、性病と誤解されるケースが多く見られます。

女性にセックスを断られる、温泉などで周囲に冷やかされたことがトラウマとなり、人前で裸になれない、ペニスを出せないなどの悩みを持つ人もいます。

デメリット③パートナーから感染する

尖圭コンジローマとフォアダイスは医療現場でも見分けることが難しいケースがある、と前述しました。

特に尖圭コンジローマのでき始めは、小さなフォアダイスと同じような形に見えます。

痛みやかゆみがなく、尿道から膿み(うみ)が出るなどのわかりやすい症状がありません。

そのためにきびやイボだろうと思い、そのままパートナーでセックスする人も多くいます。

やがてイボが増え、大きくなり、コンジローマの形状になって初めて「性病かも?」と自覚し、医療機関を受診するケースも多く見られます。


その時には、すでに男女ともコンジローマに感染していることも少なくないため、男性だけでなくパートナーの女性にも「コンジローマに感染した」ことを伝え、女性は婦人科で同時に受診・処置を受けるべきです。

そうでなければ、男性だけが治療を受けても、ふたたびパートナーである女性からコンジローマをもらう可能性があるためです。

万一コンジローマに感染したらパートナーに伝え、男女ともに治療を受けることが完治への近道とお考えください。

亀頭にあるぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつを治療する方法

性器のぶつぶつはどのような治療を行うかがわからず、不安なために医療機関を受信できない人も多いようです。

ここでは尖圭コンジローマやフォアダイスの治療方法について、解説します。

尖圭コンジローマの治療方法

性病の尖圭コンジローマに感染した場合、一般の性病科などで保険適用によって治療を受けることができます。

ただし、保険治療は「ベセルナクリーム」などに代表される軟膏の塗布治療、液体窒素でコンジローマ表面を凍らせる治療、に限定されます。


これらはコンジローマの表面を溶かす、凍らせる治療方法で、一時的に小さくなるものの根本は残っているためやがて大きくなり、増えていきます。

完治まで数年を要する場合が多く、仕事が忙しいなどの理由で定期的な通院ができず、結局治らなかったというケースも多く見られます。

フォアダイスや尖圭コンジローマの外科療法

ネオ形成外科は保険適用ではない、「自由診療」の治療方法を行う医療機関です。

専用のレーザー、高周波メスを使用して、尖圭コンジローマやフォアダイスをイボの根元からくり抜いて取り除く方法で行います。


注射器で局所麻酔をかけ治療を行うため、治療時に痛みはありません(麻酔時のみ、皮をつねられる感覚があります)。

レーザーや高周波メスを使用すると、コンジローマを根本から除去できるため再発なく完治する可能性が高まります(感染状況により、例外的に再発するケースもあります)。

フォアダイスは、一度照射すると同じ箇所から出てくるケースはほぼないため、一度の治療で消失できるとお考えください。

まとめ:亀頭のぶつぶつ(つぶつぶ)・ぽつぽつを解消するならネオ形成外科

繰り返しますが、尖圭コンジローマとフォアダイスは非常に見分けがつきにくいイボです。

確実に見極めて適切な処置を行うことが、完治への近道となります。

特にコンジローマは放置すると爆発的に増殖するケースがあり、その場合は一度にすべて取り除くことが難しくなります。


多くの症例を見てきた医師であれば、判別やどちらの可能性が高いかを判断することができます。

ネオ形成外科は私柴田をはじめ、長年の経験を持つドクター陣が担当します。

必要であれば専用のスコープを用いて、イボを拡大し判別しています。ペニスにできたイボについて、恥ずかしさや不安を覚える人も多くおられます。

しかし、重症化する可能性を考えると、放置せず早めに経験豊富なクリニック、医師を選んで受診なさるべきだと考えます。

勇気をもって、ぜひネオ形成外科へご相談ください。

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、ネオ形成外科を開設。▶公式サイトURL:https://mens.fairclinic.jp/about/

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