「自分のペニスは人に比べるとどうなのか?」を気にする男性は多いものです。
身長やルックス、体型など見た目でわかりやすい箇所ではなく、常に下着の中に隠れている状態なのに気になってしまう・・・。
むしろ、常に他人と比較できるパーツではないからこそ、「自分は標準?平均?大きい?小さい?」と思ってしまうのかもしれません。
まして常に大きさは一定でなく、平常時と勃起時でも変わりますし、しぼんだときはキュっと縮みこんでしまう。
包茎なのか、そのかぶり方のレベルはどうなのか?
そんな「場面によって」サイズや形が変わるパーツだからこそ、自分の大きさがどうなのか?を知りたくなる男性が多いのかもしれませんね。
今回は、「普通のペニスとは?」について考察します。
普通ちんこの長さはどれくらい?平均は?
健康診断で身長や体重を計測するように、ペニスの長さを測る習慣はありませんね。
ここでは、「日本人のペニスの長さの平均」について考えます。
泌尿器科のためのペニスのトレーニング機器などを販売しているアンドロメディカル社や、性のグッズ「TENGA」でおなじみの株式会社TENGAが発表しているデータをもとに、平常時や勃起時の長さについて解説します。
私たち専門医も、平常時の状態を把握することはあっても、患者様へ「勃起時のペニスの長さ」を伺うことはないため、上記の会社が調査したデータは興味深いものがあります。
正常時(平常時)
日本人の勃起していない状態の、ペニスの平常時の長さは「8cm」というデータが有力です。
計測方法が個人差があるかもしれませんが、多くのデータから平均を算出したものとなります。
ネオ形成外科で男性器の診察をすると、平常時のペニスが「8cm」前後という数字は、体感的に大きく外れていないように思います(ペニスが埋まり極端に短い人は除く)。
8cmは身近なものでたとえると、一般的な100円ライターが8cm、「運転免許証」や「Suica」などの横幅が8.5cmのため、目安になるでしょう。
ご自分からペニスを見て、根元から亀頭の先までの長さを測る計測方法が、「平常時のペニスの正しい長さ」と言えるでしょう。
運転免許証をペニスにあてるわけにはいきませんが、長さを比較してみるのも面白いですね。
勃起時
昔から「日本人の勃起したペニスの長さは12~13cm前後」という話はありました。
どうやったデータを集めたんだろうと疑問でしたが、現在のデータだと「13cm」とのこと。
昔から言い伝えられている長さと、さほど差はないことが驚きです。
13cmはB6判のマンガ等の単行本の横幅が12.8cmのため、ほぼ同じとなります。
自宅の単行本でこっそり測ってみてください(笑)。
自分のちんこが普通の長さか確かめる方法
ペニスの長さを測る際、どのような計測方法で行うとよいでしょうか。
独自の測り方で数値がバラバラなケースが多く、ご自分から見て横から測る人、下から測る人(たま袋の付け根から亀頭までを測るなど)など、様々です。
ご自分から見たペニスの根元から亀頭の先までを測る方法が、「公式の測り方」と言えるのではないかと思います。
陰毛部分に脂肪が多く付いていると、その分ペニスの長さが出ておらず、短く計測されてしまいます。
定規をペニスの根元に当てて、グッとお腹の方に定規を食い込ませて測定することで、 恥骨に近い箇所から亀頭先端までの長さが測れると考えます。
その計測方法で、日本人の平常時・勃起時の長さと比較し、自分自身のペニスの長さが普通か否か、を判断なさるとよいと思います。
ちんこの皮に関しては世界と「普通」の基準が違う
ペニスの皮がかぶるいわゆる包茎の状態は、日本と諸外国では違いはあるのでしょうか。
包茎で悩む人が一般的なのか、もしくはごく少数派なのか、解説します。
日本におけるちんこの皮の普通
結論から言えば、かぶり方や締め付け方の程度の違いはあるものの、日本人の8割は「包茎」と言われています。
スムースに皮をむくことができる仮性包茎が圧倒的に多く、締め付けが強くむけにくいカントン包茎やむくことができない真性包茎はごく少数です。
日本人に関して言えば、「包茎ペニスであることは普通」と言えるでしょう。
もっとも「日本人は包茎が多くて普通」であることと、「包茎で困っているかどうか」は別問題だと考えます。
世界におけるちんこの皮の普通
諸外国の包茎事情はどうでしょうか?
宗教上の理由から、「割礼(かつれい)」を幼少期に行う国も多くあります。
割礼とは、「ペニスの包皮は不浄(汚い)のもの」という宗教上の考えから、生れて間もないころに皮を切除する風習をいいます。
古くは水不足で悩む場所も多かったことから、包茎のペニスでは洗うことができずに不衛生となり病気を引き起こすことから、「不浄なもの」と考えられるようになったという説もあります。
たしかに「ペニスの衛生面を保つ」という点において、理にかなった考えだと思います。
イスラム教やユダヤ教が「割礼を推奨する宗教」として有名で、アメリカ大陸をはじめ、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカで行われています。
諸外国は、「幼少期から包茎ではない」という男性が多いと言えます。
衛生的な観点やペニスの成長を考えると、割礼はペニスにとってメリットが多い習慣であると考えます。
普通(本来)はちんこの皮は常にむけてる状態が望ましい
日本人は包茎が多い、諸外国の男性は割礼によって包茎ではない人が多い、という点を比較すると、どちらがよいのでしょうか?
包茎か包茎ではないか、をくらべてみました。
皮をむくメリット①衛生面上良い
亀頭が露出した包茎ではないメリットは、なんといっても「清潔である」という点でしょう。
皮で覆われることがなく亀頭が出ていれば、常に乾いたサラサラとした状態を維持できます。
においも出にくく、垢(恥垢:ちこう)がたまりにくい「清潔なペニスである」ことは、男性にとってもセックスのパートナーとなる女性にとっても大きなメリットでしょう。
皮をむくメリット②早漏ではなくなる
常に亀頭が出ていると、外の刺激に慣らすことができます。
セックスの際に過敏な反応をすることなく、射精までのコントロールをしやすくなり、いわゆる「早漏(そうろう)」になりにくい点は大きなメリットです。
またペニスが長く太くなる、いわゆるペニスの成長期は18歳前後で完了しますが、その頃に包茎で皮によって圧迫されていると十分に大きく育つことがないため、短小ペニスのままである点は見過ごせません。
もともと体型的な違いはあるものの、日本人男性が「短小・包茎・早漏」で悩むことが多いのは、諸外国のように「割礼を行う(包茎を治す)」という宗教上の文化がない点が大きいように思います。
ちんこの長さや皮でお悩みならネオ形成外科へご相談を
日本人のペニスの長さや太さの平均、温泉・サウナで他人のペニスと比較して一喜一憂する人も多くおられます。
ペニスが小さい、短いからと深く悩んだところで、成長期を終えたペニスが変わることはありません。
包茎や短小ペニスは、手術によって改善することができます。
育たないペニスをずっと眺めて悩んでいるのであれば、専門医である私たちに相談していただければと思います。
実際に「悩むほどの小ささか」という点も、専門医の観点から判断し、アドバイスしております。
不要な手術をすすめることなく、正しく判断し解消方法をお伝えしております。
すぐに手術を考えなくても正確な診断を受けることで、「いざとなれば治せるんだ」と思うことができ、気持ちに余裕が生まれます。
診察カウンセリングを受けるだけでも、メンタル的に大きな前進になります。
ひとりで悩まず、ぜひ私たちネオ形成外科へご相談ください。きっといいアドバイスができると思います。