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仮性包茎は手術での治療を推奨。費用からデメリットまで徹底解説

仮性包茎は、「皮の量が多くかぶってしまうが、手を使えば皮が容易にむくことができる」という状態です。

皮の先端に締め付けはなくスムースにむけるものの、むけた状態は維持せずにふたたび皮に覆われるケースが多い包茎となります。

容易にむけるため、入浴時にはしっかりと洗えるため清潔を保持することもできます。

勃起すると皮が根元側に下がるため、亀頭を露出させることも可能です。

一見するとなにも困ることのない仮性包茎ですが、以下のようなデメリットを感じる人は多くおられます。

  • 見た目が悪い
  • 日常的にかぶるとジメジメして不潔
  • 皮の余りが多く、セックスの時に亀頭が膣にしっかりと当たらない
  • 亀頭が出慣れていないので敏感


そんな仮性包茎は、治すことはできるのでしょうか?

そのまま放置していていいか?自分で治す方法はあるか?手術が必要か?について、解説します。

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仮性包茎の治療法は手術以外もある

「仮性包茎を治したいけれど、手術はハードルが高い」と考える人もいらっしゃいます。

自分で治すことができれば、料金的にも気持ち的にも安心ですね。

仮性包茎を自分で治す方法について、紹介します。

手術以外の方法①テープを使う

余った皮をペニスの根元に寄せ集めると、亀頭が露出した状態となり仮性包茎が治ります。

ずっと指でつまんでいることはできないので、寄せ集めた皮をテープで固定することで、亀頭を露出させる人もいらっしゃいます。

「仮性包茎テープ固定解消法」とでも名付けましょうか。

費用もかからず手軽に行える方法ですが、以下などの欠点が挙げられます。

  • テープが汗ではがれる。
  • ぎゅうぎゅうにテープを巻くと蒸れて不快。
  • テープによってペニスの皮膚がかぶれてしまう。
  • テープの圧迫で血流が悪くなる。
  • 蒸れた皮膚がテープで切れ、傷付いてしまう。


輪ゴムで巻くなどを試す人もいますが、血流が悪くなる危険があるため、絶対におやめください。

手術以外の方法②矯正器具を使う

専用の器具によって、仮性包茎を治す方法があります。

もちろん病院等で販売されていないため、古くは雑誌の裏側に、現在ははネットショップなど通信販売の方式で「包茎矯正器具」は多く売られています。

包茎で悩む人は多いため、「器具で治るなら試してみよう」と購入する人も多くおられます。


相当昔からあるため、それなりの需要があるんだろうと思います。

「包茎矯正パンツ」

ブリーフタイプの正面部分に、丸い穴が開いています。

穴はゴムでできており、皮をむいたペニスを通すと、ゴムが皮をおさえてくれて、むけた状態が維持されるというものです。

下着を脱ぐと皮が戻り、ふたたびかぶりますが、亀頭が露出した状態で日常生活を送ることができるため、亀頭を外の刺激に慣らすことができます。

皮の余りは変わらないため、仮性包茎が治ることはありません。

「包茎矯正リング」

前述した、輪ゴムをペニスの根元に巻く方法と同じ根拠の商品です。

余った皮をペニスの根元に寄せ集め、ゴム状のリングを根元に着けると皮がその箇所でストップした状態となるというものです。

矯正パンツと同様に、余った皮がなくなるわけではありません。

リングを外すと皮は亀頭を覆いかぶさるため、ふたたび包茎に戻ります。

ペニスの根元に太い輪ゴムを着けた状態になるため、ペニス全体の血流が悪くなります。

強く締め付けられると組織が壊死する危険性があるため、こういった商品は注意して使用する必要があります。

「包茎矯正接着剤」

皮の余りに接着剤のような「のり」を付けて、皮をストップさせるものです。

汗ではがれると戻ってしまう、皮膚がかぶれてしまう、温泉に入るとはがれる、などの欠点があります。

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仮性包茎の手術の流れ

包茎矯正グッズと比較されるのが、包茎手術です。

専門クリニックは完全予約制であることが多く、ほかの人と顔を合わせることはありません。

医師の診察のうえでどのような包茎かを把握し、手術の手順について説明があります。

中には医師が診察をせず、カウンセラーと称する営業マンが包茎の状態を見て説明するケースもあります。

もし医師が診察も説明も行わない場合、そのようなクリニックで手術を受けることはすすめません。

説明や料金の見積もりに納得した場合、当日または後日の手術予約を取ります。

・勃起時を想定し、皮の余りをデザインする。

・麻酔を行い、痛みを取り除く。

・包皮を切除する。

・電気メスで血管を止血する。

・傷口を糸で縫合し、手術完了。

という流れが、一般的な包茎手術の手順となります。

仮性包茎の人に手術を推奨する理由とは

「自分で仮性包茎を治す方法」という題名で、いくつかの方法を紹介しました。

正しく言うと、自分で行える方法は「一時的に仮性包茎を治す」に過ぎません。

皮を根元側に下げて、なんらかの道具を使用してかぶらないように皮を止める、という方法になります。

自分自身で余った皮をなくすことはできないため、道具を使う方法は一時的にむけた状態を作るにすぎない、ということは皆さんもご理解いただけると思います。

器具等を外した直後に皮は戻る、血流が悪くなる、皮膚がかぶれる、皮が切れて傷付く、などのデメリットがあるため、「仮性包茎を自分で治す」ことについて私は賛成しません。


一方で仮性包茎手術は、余った皮を取り除くため、その後包茎に戻ることはありません。

手術は、確実に仮性包茎を治す唯一の方法であるため、「小手先の方法でなく、しっかりと包茎を治したい」と考える人には包茎手術をすすめております。

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手術は人生に1度だけで済む

前述した「自分で仮性包茎を治す方法」は、毎日自分自身で器具や道具を着ける必要があります。

朝、時間がない中でペニスに器具を着けるのは、日々ストレスになると思います。

街中を歩いている中で、「器具が外れてズボンの外に落ちてしまったらばれてしまう」などの不安を抱えるのもいやなものでしょう。

包茎手術は一度の治療で終わり、ダウンタイムの期間が過ぎれば自分でなにかメンテナンスを行う必要はありません。


正確なデザインで行う医師が担当すれば、平常時も勃起時も亀頭が常に露出し、常に乾いていて快適です。

なにかの際にかぶってしまう不安もなく、いつ何時も堂々と脱げるようになります。

「一生に一度の包茎手術で、仮性包茎のストレスから解放される」と思えば、日々器具を装着している人たちも決心できるのではないでしょうか。

衛生面でもメリットが多い

仮性包茎で容易に皮をむくことができても、下着にしまうとすぐに戻ってかぶる状態となる人も少なくありません。

亀頭は尿、汗、垢が付着しますので、皮で覆われていると蒸れてにおいを発する、恥垢(ちこう)がたまる、など不潔になるデメリットがあります。

毎晩シャワーで洗っているから清潔、と自分に言い聞かせている人もいますが、一日の大半が皮で覆われると非常に不衛生な状態となります。


仮性包茎手術によって亀頭が常に露出すると、風通しがよくなり、乾いてサラサラした亀頭に変わります。

包茎特有のにおいや、恥垢などの汚れがたまりにくくなるため、非常に快適に過ごせるようになります。

入院や介護など、毎日入浴ができなくなった場合を考えて、包茎手術を決心する人も多くおられます。

包茎手術によって見た目が「大人ペニス」に変わる

包茎手術によって亀頭が露出すると、皮がかぶっていた時のペニスと比べ、がぜん「大人のペニス」に見えます。

仮性包茎で亀頭が皮に覆われていると、亀頭が大きくても外にはわからず、子どものペニスのように見えるものです。

温泉やサウナ、スポーツジムなど、人前で裸になる時に皮をむく行為を「見栄むき」と言いますが、包茎手術によってそういったことを行う必要がなくなります。


また包茎の場合、皮の余りが重しになりペニスが体内に押し込まれることが多々あります。

それによってペニスが短くなるのですが、包茎手術後は陰茎が外に出やすくなるため、長くなる効果もあります。

・包茎手術は早漏防止や短小解消につながる!

皮に守られている亀頭は敏感なため、勃起して外に露出した際、触れると「びりびり」としたしびれる感覚があります。

感覚が過敏なために起きており、包茎手術で常に露出すると刺激に耐えやすくなり早漏が解消されます。

また、仮性包茎で勃起しても余った皮が亀頭の下に集まっている場合、亀頭との段差があまりない状態となります。

女性の膣に挿入しても、亀頭が膣壁(ちつへき)という膣のトンネルの壁にこすりにくいため、女性側が快感を得にくい状態となります。


包茎手術後は余分な皮がなくなるため、勃起すると亀頭の張りが強調されます。

短小が解消され、増大効果につながると言えます。

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仮性包茎の手術にかかる費用

「自由診療による仮性包茎手術の相場は、10~15万円前後」

自由診療で仮性包茎手術を受ける場合、リーズナブルな費用から説明と異なる高額な請求をしてくるクリニックまで様々です。

恥ずかしながら包茎手術専門クリニックの業界は、料金が不透明で手術費用に関するトラブルが多いことも現状です。

そのため、事前にしっかりと確認することが大切です。

まず、自由診療で包茎手術を受ける意味としてもっとも多いのは、「傷あとが周囲にわからず、きれいに仕上がるから」というものです。

いわゆる「亀頭直下埋没法」「亀頭直下法」と呼ばれる方法がもっともきれいに仕上がるのですが、「安い方法は傷あとが汚く、きれいな亀頭直下法は高額」のような二重価格になっている場合は、手術を受けずに断りましょう。


電話、メール、LINEなどでの相談の際に、「亀頭直下法を希望している。最大いくらかかるのか?」を必ず確認してください。

その際、「状態を見てお見積りいたします」のような回答が来るようであれば、高額請求の可能性「大」とお考えください。

亀頭直下法の費用の相場は、10万円~15万円前後です。

皮の余り方や抜糸式の糸を使用するか否かで多少変わるかもしれませんが、これを著しく超えるようならば手術を受けるべきではありません。

また、包茎手術の費用や保険適用については、以下の記事で詳しく解説しております。この機会にご覧いただけると幸いです。

【参考記事】:包茎(ほうけい)手術の費用相場は?保険適用には隠れたリスクも…

仮性包茎を手術で治すデメリットは?

自分で治す方法に比べ、手術はどういったデメリットがあるのでしょうか?

費用がかかる

通販の器具などを購入する場合、1万円~5万前後のケースが多いようです。

前述したように、自由診療による仮性包茎手術(亀頭直下法)の費用相場は10~15万円前後です。

器具の購入に比べ、手術は高くなります。

が、手術は矯正器具のように「外した瞬間に仮性包茎に戻る」ということはありません。

一生に一度の手術で、包茎が解消されることがメリットとなります。

手術後にいくつか制限がある

テープや器具を着けて過ごす方法に比べ、包茎手術は術後に生活上の制限があります。

性行為、飲酒、入浴、仕事、スポーツなど、包茎手術後にどういった制限があるか紹介します。

性行為の禁止期間は約1ケ月

セックスやマスターベーションなどの性行為は、包茎手術から1か月間は禁止となります。

包茎手術は包皮を切除、縫合するため、傷あとが完全にふさがるまで2週間程度要します。

細かいレベルの傷が完全にふさがるのは1ヶ月後が目安となり、その前に性行為を行うと傷が開く、傷から雑菌が入り感染する、などのリスクがあります。


自然な勃起(日常生活の勃起、寝ている間や明け方の勃起)は、問題ありません。

入浴、飲酒、スポーツ、仕事の制限はあるか?

包茎手術後は、はげしい動きは1~2週間ほど禁止となります。

体を使う仕事の人は、この間はペニスを強くぶつけないように気を付けて仕事をなさってください。

スポーツは内容により1~2週間禁止、水泳やマリンスポーツは2週間禁止となります。

アルコールは血流がよくなり出血しやすくなるため、4~5日から1週間は禁止、できるだけ控えるようにしてください。

ペニスを濡らさないシャワー浴は手術当日より可能、ペニスをシャワーで濡らしボディーソープで洗うのは4日後から、湯船につかる入浴は2週間後からとなります。

将来を考えると、仮性包茎は手術の治療が最適

これまで、仮性包茎の治し方を考察しましたが、いかがだったでしょうか?

自分で治す方法と手術のメリット、デメリットが比較できたと思います。

私は多くの患者様の包茎手術を担当してきた身として、仮性包茎を治したいと考える人には包茎手術をおすすめいたします。


器具を使って日々の時間が取られストレスになるよりも、一度の手術で完了させたほうが気分的にも楽だと思います。

一度の手術でその先に将来のストレスから解消され、包茎が治ったあとのメリットを考えれば、手術を検討いただくことがもっとも確実だと考えます。

包茎手術はハードルが高い、怖い、不安、など様々な思いがあることもわかります。

YouTubeをはじめ、最近は包茎手術に関する情報も集めやすくなっています。

ぜひ正しい情報を収集し、検討なさってください。

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柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://mens.fairclinic.jp/about/