「これ以上早漏で悩みたくない….早漏の治し方を知りたい」「1番効果が高い早漏の治し方は?」
射精がコントロールできない状態を「早漏(そうろう)」といい、以下の状態が定義とされています。
- いつも腟内挿入前または挿入1分以内に射精してしまう。
- 腟内に挿入すると、射精を遅らせることができない。
- セックスが苦痛、悩み、フラストレーション(欲求不満)となり、セックスを避けたり消極的になってしまう。
この定義は2007年10月より国際性医学会議 (ISSM)の主導で検討が開始され、第103回米国泌尿器科学会(AUA)の年次総会(2008年5月)で発表されたものとなり、現在の「早漏の指標」となっています。
ネット上には早漏を解消する方法がさまざま紹介されていますが、この記事では、その真偽はどうなのか解説します。
早漏の治し方4選
早漏を治す方法として、私が行っている治療方法に加え、ネット上で紹介されいる方法を記載します。
以下の4つの方法が、代表的な「早漏解消法」として行う人が多いようです。
包茎手術
射精の感覚をつかさどる「亀頭(きとう)」が皮の余りで覆われ、勃起時以外は常に被った状態を「包茎(ほうけい)」といいます。
包茎を手術によって治すことで、亀頭が露出するとペニスの過敏な状態が解消されます。
セックスそのものの感度は残り、過剰な敏感さが解消する状態となるため、早漏が改善され射精をコントロールしやすくなります。
私や多くの医師が考える、もっとも確実な早漏防止方法となります。
炭酸水の飲用
YouTubeで話題となっている早漏防止方法が、「炭酸水にペニスを浸けて、炭酸の刺激で強くする」というものです。
発想としては面白いですが、炭酸水の刺激はそう長く続くものではありません。
敏感な亀頭を強くし外の刺激に慣らす場合、継続的に長時間刺激を与える必要があると考えます。
炭酸水にペニスを浸けたとしても、そう長い時間は刺激を与えないでしょう。
同じ発想で言えば、ジャグジー付きのお風呂で亀頭に刺激を与え続ける、などのほうがより効果的ではないかと考えます。
筋力トレーニング
筋力の低下によって早漏となる、というケースがあります。
骨盤底筋は体内深部筋肉(インナーマッスル)の一種で、骨盤の底(恥骨、尾骨および坐骨の間)に位置する筋肉です。
肛門をきゅっと閉めるときに、陰嚢(いんのう:たま袋)と肛門の間が縮むと思いますが、そのエリアが骨盤庭筋にあたります。
この骨盤底筋を鍛えると、精液が尿道を通って外に出ることを抑えることができ、射精をコントロールしやすくなる効果が期待できます。
スクワットなどの筋トレが効果的と考えられているため、早漏で悩む人に試してほしい方法です。
ただし亀頭の敏感さが変わることはないため、根本的な早漏防止にならない点が欠点です。
早漏防止薬の使用
塗り薬や内服薬など、薬を使った早漏防止方法もあります。
しかし、日本国内では承認された薬はありません。使用することによる副作用も多く報告されており、私柴田はおすすめしません。
- 麻酔薬が配合された軟膏を亀頭へ塗ることで亀頭や膣の感覚が鈍る
- 興奮を抑える効果によって性欲が低下する
- 頭痛やめまい・吐き気・口内の渇き・倦怠感・睡眠障害・下痢などを発症する
上記のことがあり「服用すると同様の症状が出るのではないか?」という不安から、ED気味になるなどの報告もあります。
副作用の報告を見ていると、このような薬を使うことを積極的にはすすめません。
自力で早漏を治す方法は根本的な解決にならない
自分自身で早漏を治す方法は、前述した「炭酸水にペニスを浸ける(チントレ)」「射精に効果的な筋肉を鍛える」「薬を塗る・飲む」となります。
効果がない、根本的名解決にならない、副作用のリスクが高いなどの欠点があるため、私の結論としてはこのような方法はすすめません(筋トレは害はないため、試してもよいと考えますが)。
根本的な解決にならなければ、早漏の悩みはついて回るままです。
セックスを避ける、悩みがつのりEDを誘発するなど、男性にとって「早漏」は心因的にもデメリットが多い症状です。
根本的な解決、解消を目指す人にはどのような方法がよいのでしょうか?
早漏の治し方で最も効果があるのは「包茎手術」
早漏は医学的な方法によって、改善・解消が可能です。
私が医師としてすすめるのは、「包茎手術」「小帯切除」「亀頭強化注入」といった外科手術や注入治療となります。
「皮を切ったり、亀頭へ注射するのは怖い」と考えて躊躇する人も多いと思います。
しかし、早漏の根本的な解消となると医学的な方法が『もっとも安全で確実』と考えます。
以下の理由から、費用的にもリーズナブルに行える「包茎手術」「小帯切除」を早漏防止治療としておすすめします。
亀頭が刺激に強くなる
敏感で外の刺激に弱い亀頭が、勃起したときだけ出てくる状態を「包茎」といいます。
包茎の亀頭は「まったく外の刺激に慣れていない、赤ちゃんの亀頭と同じで鍛えられていない状態」と言えます。
普段から皮をむいて刺激に慣らそうとする人も多くいますが、歩いたり動くことですぐにかぶってしまいます。そうなると亀頭が鍛えられることはなく、弱いままとなります。
もともと包茎ではない人は、早漏のケースが少ないと言われています。
成長期にはすでに亀頭が常に出ている状態のため、
- 下着にすれることが当たり前
- じめじめすることなく乾いており亀頭の皮膚が強い
- 亀頭を刺激するマスターベーションを行っている
上記の点から「亀頭が鍛えられている」ためです。
包茎手術によって亀頭が常に露出すれば、もともと包茎ではなかった人たちと同じ亀頭に変わります。
刺激に強くなるとともに、余分な皮がなくなり亀頭が膣をこすりやすくなる効果があるため、女性側も快感を得やすい点もメリットになります。
陰茎(サオ)が刺激に強くなる
包茎のペニスは、「内ばん(ないばん)」という白いピンクの皮と「外ばん(がいばん)」という茶色の皮の2色で構成されています。
内ばんは薄い皮でビニール状の作り、外ばんは厚い皮でゴムのような作りです。ビニールのように薄い内ばんの皮は弱く、外の刺激に敏感です。
また、勃起したときに皮が亀頭の下でアコーディオン状に集まり、セックスで挿入しているときに前後にはげしく動くことで陰茎を強く刺激します。
内ばんは刺激に弱い皮で、かつ余計な刺激を受けやすいため「早漏を助長する」皮であると考えます。
包茎手術は「内ばんの皮」を除去するため、早漏の要因そのものがなくなります。
ペニスの裏スジ(小帯)への刺激の軽減
包茎手術をによって内ばんとともに、裏側のリボン状のすじである「裏すじ」の除去が可能です。
裏すじは正式には小帯(しょうたい)といい、性感が集まる部位となります。
この箇所が敏感で早漏を招くケースも多く、包茎手術によって30~50%が除去されます。
敏感な小帯を減らすことで、射精をコントロールしやすくすることができます。
ご希望であれば、小帯のほとんどを除去することも可能です。手術前のデザインによって、除去する幅を調整できます。
「あえて小帯を残したい」という人もいらっしゃいますので、小帯を残すデザインによって包茎手術を行う「小帯温存法」という治療法もあります。
早漏を治す方法を選択するのは自己責任
もちろん、外科手術や注入治療などの医学的な方法は怖い、料金が心配など躊躇する人がいらっしゃることも事実です。
自力でできる方法でお金をかけず早漏を治したい、という人も多くおられます。
私たち医師が治療法をすすめるとしても治療を受ける患者様側に不安があっては、強制して手術を行うことはできません。
自分自身でさまざまな方法を試してみて、自分に合った方法を考えることをおすすめします。
ただしネットに載っている方法によっては、ペニスを傷つけることもあるため注意しながら試すようにしてください。
自分で解決するのは難しい
結論を言えば、自分自身で行う方法で早漏を解決する、ということが難しいと考えます。
根本的な解決にならないため、「いろんなことを試した」という時間だけが過ぎてしまい、悩みは残ったままとなります。
専門医への相談を推奨
深刻な早漏は自分自身ではどうにもできない、いわば「病的な症状」と言えます。
私たち専門医は、状態を診察し、効果的な治療方法を提案しております。
安全で確実な方法を提案、提供することが私たち医師の役割です。
さまざまな方法を試したが効果がなかったという人は、ぜひ専門医が診療するクリニックへ相談なさることをおすすめします。
まとめ:早漏を治すには専門医への相談を推奨
ネオ形成外科には年間を通して、非常に多くの早漏治療相談が寄せられます。
患者様の早漏に対する悩みやこれまで行ってきた方法を伺ったうえで、ペニスの状態を診察し医学的な方法を提案しています。
気休めではない、根本的な解決となる治療方法をご用意しておりますので、長年深く悩んでいる人はぜひご相談ください。
よい治療方法を一緒に考えましょう。