自分自身のペニスのサイズが、「標準」「平均」「普通」なのかを気にする男性は非常に多くおられます。
もともと大きさがある人は、自覚もあり堂々としていて悩む様子もないかと思います。
日本人の場合、「自分のサイズが大きいとは思わないが、小さいカテゴリーには入らないでほしい・・・」と願う気持ちの男性が多いようです。
また、自分が「包茎なのか?」「早漏なのか?」の判断がつかないことで、悩んでいる人もおられます。
ペニスのサイズ、包茎、早漏の「標準」「平均」「普通」とはなんなのか?今回はその点を考えてみましょう。
ちんこの正常な(平均的な)長さ
ペニスの平均的な長さ、気にする人は多いですね。
勃起していない「平常時、非勃起時」と、勃起した状態では長さも太さも異なります。
体の中で状態によって形や大きさが変わるのは、性器だけの特徴と言えるでしょう。
ペニスの正常な長さ、平均的な長さについて解説します。
ちんこの平均的な大きさには諸説有り
ペニスの正確なサイズ(長さ・太さ)については、実際のところ確実なデータはありません。
計測方法を固定して全国の病院で統計を取る、ということを行っていないためです。
泌尿器科で患者様の同意のもとで平常時(非勃起時)の状態を測ることはできるでしょうが、勃起させたペニスを測ることは実質難しいでしょう。
人前で勃起させその長さを測る、というのは状況的に無理ですよね(一部の人は可能でも、ほとんどの人は人前でしっかりと勃起させることは困難だと考えます)。
勃起時の長さのデータは、あくまで自己申告によるところならざるを得ません。
ペニスのサイズの「標準、普通、正常、平均」に諸説あるのは、上記のような「勃起時の長さ・太さのデータ収集ができない」ということが原因と考えます。
ちんこの正確な長さの測り方
ペニスの正確な測り方、はあるのでしょうか?
学会等で決められた「公式の計測方法」はありませんが、論文等でペニスのサイズについて発表される際の測り方は以下の方法となります。
定規やメジャーで、以下の要領で計測します。
- 測るのはペニスの陰茎背面(自分から見える側)
- 恥骨結合前面より亀頭先端までの距離(自分から見える側のペニスの付け根から、亀頭の先まで)
裏側から測る人、肛門あたりから測る人もいますので、上記の計測方法を統一して行い、相当数のデータが集まるとより正確な「日本人の平常時・非勃起時のペニスの長さ」が把握できると考えます。
年齢別の平均サイズ
年齢によってペニスのサイズは変わるか、について考えてみましょう。
ペニスは体の成長期に合わせて大きくなり、成長期が完了すると自然に大きさが変わることはありません。
18歳前後でペニスの成長は完了するため、20歳を過ぎてペニスが大きく長く育つというのは考えにくいと言えます。
成長が完了したペニスの大きさが永遠に持続するかと言えばそうではなく、加齢とともに体型が変わり太ってくると、ペニス上部の陰毛部分(ドテ)に脂肪がつき、その重みによってペニスは埋まり短くなるケースがあります。
また、高齢になるとペニスへの血流が悪くなり、亀頭や陰茎が縮みやすくなります。
しっかりと勃起しない、持続しないなどのEDの症状が出るのも、加齢による血流の悪さが一因となります。
「ちんこが正常ではない」と言える代表的な問題例
多くの男性が、「皮がむけていて、ある程度大きさがあり、射精の時間をコントロールできる」という状態を「正常なペニス」と認識しているようです。
その考えで行くと、「正常ではないペニス」はどのような状態なのでしょうか。
患者様から寄せられる考えをもとに、解説します。
包茎
皮がかぶった状態を、「正常でないペニス」と考える男性は多くおられます。
特に勃起してもかぶるほど皮が余っている、勃起すると締め付けで痛みが出る、などの包茎は性行為や日常生活にも影響が出るため、不便を感じるでしょう。
温泉などで見た目が小さいことに加え、汚れがたまる、においを発するなどの衛生面で悩む人からの相談が多いことも特徴です。
早漏
射精の時間をコントロールできない、と悩む人も多く、「女性を満足させられない」との理由から「早漏は正常なペニスではない」と考える人も少なくありません。
早漏は男性にとって「恥ずかしいこと」と思い込む人もおられ、深く悩み過ぎてED気味になる、セックスを避けるようになる、などの傾向があります。
マスターベーションで早く射精する分には、「手短かに済んでラク」と考えるようですが、やはりパートナーを伴ったセックスの場合、相手に満足してほしいという思いから時間をかけて楽しみたいと考える人が多くおられます。
「若いうちの早漏は仕方ないが、年を取ってからの早漏は情けない」と考える中高年男性もおられ、当院の早漏外来の来院数は半数以上が40代半ば以上となります。
ちんこが正常な長さ・状態を維持できない場合のデメリット
ペニスの長さや大きさに自信がない(短小)、セックスの時間が短い(早漏)の場合、どのようなデメリットが生じるのでしょうか?
セックスの満足度の低下
ペニスがあまりに短い、細い場合、女性に挿入しても膣を刺激することができず、女性側のセックスの満足度は極端に低いものとなります。
女性器の性質上、あくまで感覚があるのは「膣壁(ちつへき:ちつの壁)」などの皮膚そのものであり、ペニスが出し入れされる「ピストン運動」のみで感覚を得ることはできません。
女性によってはペニスが壁に当たっていないことでほぼ快感を得られず、男性の腰の動きに合わせて喘ぎ声を出す、いわゆる「感じている演技」をしている人もいるとの報告もあります。
単にペニスを出し入れするのではなく、女性側が感じる位置の壁にきちんと当てる、ということがセックスの満足度を高めるうえで大切と言えます。
女性が望む挿入時間を満たせない
ペニスの感覚と異なり、女性の膣内は刺激してすぐに快感を得られるのではなく、刺激が続いて徐々に感度が高まるという点が特徴的です。
そのためペニスを挿入してすぐに女性が感じてくれるわけではなく、膣の壁をこするうちに気持ちよさが増していく、という仕組みになります。
個人差はあるものの、挿入から数分ほどして膣内の感度が高まっていき、いわば「気持ちよさのゾーンに入る」ということになります。
快感を得られるまでに時間を要し、そこから先が気持ちよさが続くという点では、男性器の感覚と違いがあると言えます。
男性側が射精までの時間が著しく短い場合、女性側は「まだ感じるところまできていない(あたたまっていない、という表現でしょうか)」、「やっと気持ちよくなりかけてきた」という時間帯で男性は果ててしまうことになります。
男性の年齢が若ければ、射精後も2回戦、3回戦と挿入が続けられますが、中高年になるとそれは難しくなりますよね。
その場合、女性は満足度が低いままでセックスが終了する、「男だけが満足して終わった」と不満が残ることになります。
セックスレスにより離婚に繋がることも
ペニスがくさい、汚い、小さい、短い、早いという状態は、女性にとって受け入れがたいものです。
セックスに楽しみを見いだせず、だんだんと男性の誘いを断るようになり、セックスレスとなる夫婦・カップルも多くおられます。
セックスを拒まれると男性は自信をなくし、ED気味になる、セックスレスを招く、などにつながることもあります。
セックスレスは離婚事由となることも多いため、深刻になる前に夫婦で話し合うことも必要と言えるでしょう。
まとめ:ちんこを正常な長さ・状態にするならネオ形成外科へ
ペニスのデメリットは、雑誌やネットで売られるサプリや器具では治りません。
どのような成分か不明、器具を使うことでペニスを傷つける、ということもあるため、「あやしいもの」は服用・使用をするべきではないと注意喚起する医師も多くいます。
近年、女性も性について語れるようになりました。
男性のペニスの悩みについて、女性が相談して来られることも少なくありません。
ご夫婦で包茎手術、増大手術の相談に来られることもあります。
男性だけでなく女性側の意見も伺いながら、治療が必要か、どういった治療が効果的か、を診察カウンセリングでお伝えしております。
私たちネオ形成外科医師陣が、親身にご説明いたします。どうぞご相談ください。