「包茎のペニスは臭い」というのは、男性だけでなく女性も持っているイメージです。
特に夏場で汗ばむと、包皮の中は独特な臭いがして、セックス時に女性が引いてしまうというケースも多く聞きます。
皮で包まれる包茎ペニスは実際に臭うのか、その原因はなにか、について解説します。
また、最近では「包茎手術はしなくていい。仮性包茎なら特に手術は不要だ」といった声も少なくありません。
しかし、それでも専門医の私が包茎手術をおすすめする理由について、以下の記事で詳しく解説しております。この機会にぜひ1度目を通していただければ幸いです。
【参考記事】:包茎手術をおすすめする理由を手術実績が豊富な専門医が徹底解説
包茎が臭い理由
包茎の男性であれば、入浴からしばらくするとペニス、特に亀頭がにおうことに悩む人もいらっしゃるでしょう。
独特な不快なにおいを放ち、男性自身だけでなく女性から非常に不評です。
包茎のペニスが臭うのは、なぜんなんでしょうか?
恥垢(ちこう)の発生
包茎は、尿・汗・ほこり・垢・精子のカスが付着した亀頭が皮で覆われて汗ばむ状態となるため、雑菌が繁殖して汚れやすい=においやすい環境となります。
包皮腺からの分泌液や、排尿後に残った尿が漏れ出て包皮と亀頭の間にたまることで、やがて恥垢(ちこう)と呼ばれる白いカスが発生します。
雑菌が繁殖
汚れた状態で蒸れた包皮と亀頭の間には、多くの雑菌が繁殖します。
常に汚れてジメジメした環境は、炎症を起こしやすい環境を作るとともに、においを発するようになります。
包皮炎や尿道炎を繰り返し、かつにおいやすいペニスの方は、ペニスの衛生面に気を配るようにしてください。
包茎の臭い以外のデメリット
包茎ペニスはにおいやすく女性に敬遠される、という以外に、どのようなデメリットがあるでしょうか?
患者様から相談される、5項目を紹介します。
包皮の内側で炎症が起きる
亀頭と皮の間に汚れ(尿・汗・垢・ほこり・精子のカス)がたまり、常にジメジメしているため、亀頭や包皮は炎症を起こしやすくなります。
亀頭や包皮が赤くなる、かゆみが出るなどの「亀頭包皮炎」、尿道口の中が炎症を起こし排尿時にしみる・痛む「尿道炎」などを起こす要因となります。
日々皮をむいて洗っても1日の大半は皮でかぶり不衛生なため、炎症が治るすきがありません。
包茎で一度炎症を起こすと、長年完治しないことは大きなデメリットとなります。
亀頭癌(陰茎癌)の原因になる
亀頭癌・陰茎癌は、ペニスの亀頭、包皮などに好発する悪性腫瘍です。
頻度は10万人あたり0.4から0.5人程度で、60歳以上の方に好発します。
包茎、ヒトパピローマウイルス、喫煙などが発症に関連していると言われています。
早漏・遅漏の原因になる
敏感な組織である亀頭が包皮で守られていると、セックス時に射精をコントロールできない「早漏」の状態や、皮がかぶったままで感覚が鈍く射精が異常に遅い「遅漏(ちろう)」になりやすいことが特徴です。
包茎で早漏・遅漏の場合、包茎手術によって改善するケースも多く見受けられます。
性行為に支障が出る
皮の余りがセックスの刺激で切れてしまう、皮の先端に締め付けがあり膣に挿入すると強く痛む、などの悩みもあります。
また、勃起すると亀頭の下に皮の余りがアコーディオン状に集まり、亀頭のカリとの段差がほぼなく女性側に刺激を与えにくいこともあります。
前述したように、包茎で早漏や遅漏のケースもあるため、包茎で性行為(セックスを含む)に影響・支障が出ることは少なくありません。
避妊器具が外れやすい
亀頭を露出させてコンドームを装着しても、女性の膣に挿入してペニスを動かしている間に徐々に余分な皮が亀頭側へ移動し、コンドームが外れやすくなることもあります。
ある意味、「包茎あるある」と言える事象で、セックスのときに「コンドームが外れるんじゃないか?」と男女ともに不安になり集中できないというケースも聞きます。
排尿時に尿が飛び散る
皮をむかずに排尿をすると、尿が皮の圧力で放出されるため四方に飛ぶことがあります。
尿が飛び散る原因となり、トイレを汚して家族に嫌がられる男性もおられると思います。
包茎で尿が飛び散る場合、皮をむいて排尿する、または洋式トイレに座って排尿をするなどの工夫が必要です。
包茎の臭いを解消する方法
包茎ペニスでにおう場合、どのような対策があるでしょうか。
日常的に清潔にする
包茎ペニスがにおうのは、包皮で覆われていることで汚れが蒸れ、雑菌が繫殖することが原因です。
日常生活の中で数時間おきに、皮をむいて洗うことが解決策につながりますが、実質それは難しいでしょう。
せいぜい濡れたタオルで皮をむいて亀頭を拭く、とするのが精一杯かもしれません。
一日に何度もトイレにこもって亀頭を拭く、というのは相当なストレスになりますね・・・。
包茎を手術で治療する
亀頭を常に露出させておけば、乾いた状態でにおうことはありません。
皮をむいた状態がキープできるペニスであればそれをおすすめしますが、包茎ペニスの場合はむいてもすぐにかぶってしまう、ということが多いと思います。
専門医としておすすめするのは、包茎手術です。
平常時と勃起時の長さの差を測り、余った皮をデザイン・切除・縫合することで、常に亀頭が出て清潔な状態を保てるようになります。
包茎の臭いを改善する手術方法
包茎手術によって亀頭の清潔さを保ち、においが出にくくなることは前述しました。
どういった手術方法が効果的なのか、解説します。
亀頭直下埋没法
亀頭を確実に露出させる包茎手術は、亀頭直下法・亀頭直下埋没法が適しています。
亀頭の真下で余分な皮を切除・縫合するため、術後は皮が亀頭にかぶさりにくくなり、亀頭は乾いてサラサラの状態を維持できます。
包茎を治すにおいて、仕上がりの美しさと機能面でもっともすぐれた手術方法と考えています。
バックカット法(根部切開)
ペニスの付け根で余分な皮を切除・縫合する方法です。
傷あとを陰毛で隠すことができる、内ばん(ないばん)という薄いピンク色の皮を残すことができる、ということで年間で数十人の方が希望される手術方法です。
20~30年ほど前に流行しましたが、内ばんが残っているため徐々にかぶってしまうことから、再度「包茎気味」に戻ってしまうというデメリットがあります。
亀頭全部ではありませんが、半分ほどがかぶるようになることから、ふたたび亀頭がにおってしまう状態になる可能性があります。
包茎手術に関するよくある質問
包茎手術を検討する人は、どういった不安・疑問があるでしょうか。
手術前に患者様から寄せられる質問について、紹介します。
機能面の低下が不安
皮を切って縫う、ということから、大事な神経が切られてしまうことを不安がる男性もいます。
勃起や感覚がなくなる・低下する、という懸念があるようです。
包茎手術は皮の表面のみをいじるため、勃起や感覚をつかさどる大事な神経に触れることはありえません。
勃起や感覚に影響することはありませんので、安心して受診してください。
手術後に傷跡は残るか?
皮を切除・縫合するため、大きな傷が目立つ位置に残ることを心配する人もいます。
当院で行う包茎手術はほとんどが亀頭直下法・亀頭直下埋没法で、亀頭のカリの真下で治療をするため、傷あとが目立つことなく仕上がります。
バックカット法(根部切開法)と呼ばれる陰茎根元で皮を切除・縫合する方法も行っており、この方法であれば傷あとは陰毛で完全に隠れます。
手術後の傷あとについてはインターネットサイトの「症例写真ページ」、「YouTube『裏ペニサプ』」でもご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
手術中・手術後の痛みはどれくらいか?
包茎手術は皮を切るわけですから、想像するだけで痛そうですよね。
心配なさる気持ち、よくわかります。
手術前にしっかりと麻酔を効かせてから行うため手術中に痛みを感じることはまずありません。
手術後3~4時間すると麻酔が切れて痛がゆい感覚が生じますが、処方する痛み止めを服用してくだされば落ち着きます。
術後の痛みは3~4日ほどで落ち着きます。
ご心配であれば手術後も検診いたしますので、どうぞご相談ください。
手術後の日常生活で気をつける事は?
セックスやマスターベーションは1か月間禁止、飲酒は4~7日間控える、シャワーは患部以外は当日から可能、患部を濡らすのは4日目から、はげしいスポーツは10~14日後から可能となります。
手術後、勃起すると皮が突っ張る感覚がありますが、1か月半から3~4か月でなじんできますのでご安心ください。
まとめ:包茎や臭いでお悩みの方はネオ形成外科へ
包茎手術が成功するか否かは、担当ドクターの経験と技術によって大きく変わります。
多くの症例があるドクターに依頼すれば、安全に美しく仕上げてくれます。
ネオ形成外科は手術結果はもちろん、料金面でもご満足いただける自信があります。
専門医が診察し、くわしくご説明します。
包茎やペニスの臭いでお悩みの方は、ぜひ私たちネオ形成外科へご相談ください。