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包皮輪狭窄を治すには?手術をするとしても「勇気」は不要?

包茎手術の相談で来院される前に、多くの方がネットで情報収集をされてから来られます。

先日も「包皮輪狭窄の件で相談があります」と、来院された年配男性がおられました。

包皮輪狭窄は「ほうひりんきょうさく」と読み、締め付けのことを言います。

ネットで調べてみると正確な情報が少ないように思いましたので、今回は「包皮輪狭窄(ほうひりんきょうさく)」について解説いたします。

ぜひ参考になさってください。

包皮輪狭窄とは?

包皮は筒状の形ですが、一部分が狭く締め付けた状態となっていることがあります。

これを「包皮輪狭窄」といい、亀頭や陰茎を締め付けて痛む、勃起すると切れて傷付くことがあります。

包皮輪狭窄になる人の原因とは?

包皮に狭い箇所が生じる包皮輪狭窄は、どのような原因で起こるのでしょうか?

遺伝(生まれつき)

包茎と遺伝については正確なデータはありませんが、親子で体型や体の部位の形が似るように、皮が多い包茎の状態やサイズも遺伝するという説もあります。

そこから、皮の狭さが遺伝する可能性もないとは言えません。

亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は亀頭と包皮が不衛生な状態でおこる炎症のことを言い、赤い腫れやただれ、かゆみや膿の症状が特徴です。

包茎の場合、汚れがたまりやすいため一度発症すると完治しにくく、炎症が長年続いている、繰り返していることで皮膚が硬く縮むことがあります。

皮の一部が狭くなることで、包皮輪狭窄を生じます。

包皮輪狭窄を放置するデメリット3選

包皮輪狭窄をそのまま放置しておくと、どのようなデメリットがあるでしょうか?

常に不衛生である

包皮の先端がせまいことで、皮をむきにくくなる、むいた状態を維持しにくくなります。

尿・汗・垢・ほこり・精子のカスが付着した亀頭を覆う皮がむけないと、汚れて蒸れた状態をなるため、常に不衛生な環境となります。

恥垢という白いカスがたまる、不快なにおいを発するようになります。

病気にかかる可能性が高い

前述したように、締め付けのある包茎は不衛生な状態を維持するため、炎症を起こすケースが多くなります。

入浴時にきれいに洗っても、1日の大半は皮で覆われ蒸れているため、炎症が治らずかゆみや痛みに長年悩まされることもあります。

介護施設に入った時に恥ずかしい

汚れがたまりやすい、においを発しやすいペニスは、介護施設や病院に入院し他人に世話をお願いする際に「恥ずかしい」と感じる男性も多くおられます。

排尿や入浴、着替えを手伝ってもらう際、締め付けの包茎であるために「迷惑をかけてしまうことがたまらなく嫌だ」とお考えになるようです。

包皮輪狭窄を治療する場合この方法はNG

皮の先端が締め付ける状態を無理にむくと、リング状に集まった皮の余りがむくみ、さらに強く締め付けます。

また、締め付けを無理に開いてむけやすくするような器具も販売されているようですが、皮膚を傷つけてしまい、硬く伸び縮みしにくい強固な締め付けを作るケースもあります。

そのため、以下のような器具を使って「むいた状態を維持して治す」とお考えすることはおすすめしません。

矯正器具

輪ゴムがせばまったような状態の皮の先端の締め付けを、はさみのような道具で無理に広げて「先端の皮のせまさを広げる」という器具が販売されています。

ある程度の年齢を超えると、外から締め付けを広げようとしても変えることは難しいと考えられています。

金属性の器具で無理に広げることで皮を傷つけ、尿や垢が入って炎症を起こし、硬く縮まりながら治るケースも多々見られます。

締め付けを広げるはずが、余計に締め付けを強くしてしまう結果となるため、器具を用いた方法を行うべきではないと考えます。

矯正テープ

皮の締め付けがあっても無理やりむき、亀頭のカリ首をすべて出した状態で皮にテープを巻き付けることで、「むけた状態を維持する」「むき続けることで締め付けが広がる」という方法がネットで紹介されています。

専用のテープもネット等で売られているようですが、締め付けのある状態を無理にむいて維持することは、絶対におやめください。

亀頭の真下の部分でペニスを硬い輪ゴムや針金で巻き付けていることと同じ状態となり、ペニスの血流(血の巡り)が悪化します。

亀頭への血流が阻害されると、皮膚がだめになってしまう(壊死(えし))可能性があるため、行うべきではありません。

そのまま勃起して締め付けが食い込み、皮が切れて皮膚が硬くなることで、より締め付けが悪化するケースもあります。

包皮輪狭窄を手術で治療するメリット

皮の締め付けは自分で治すことは困難で、手術がもっとも効果的です。

狭くなった箇所を広げる処置を行う、包茎手術の際に狭窄も皮と同時に除去する、などの方法があります。

衛生面が大きく改善

包皮輪狭窄を除去することで亀頭が出ることで、非常に清潔になります。

常にジメジメしていた亀頭が乾いた状態になるため、サラサラしたきれいな状態が維持されます。

不衛生な状態を解消するために手術を受ける、という方は大変多くおられます。

温泉やサウナで堂々とできる

皮がかぶっていると温泉やサウナで小さなペニスに見え、恥ずかしい思いをすると悩む方も多いですね。

温泉のたびにコソコソ隠すことがストレス、という相談も多く寄せられます。

亀頭が露出しているとそのサイズに関係なく、「大人のペニス」に見えます。

せっかくのお風呂ですから、楽しみたいですよね。

性行為を存分に楽しめる

包皮輪狭窄によって勃起したペニスが締め付けられ、セックス時に気持ちよさよりも痛みが先行して悩む方もおられます。

輪ゴムで締められた感覚になり、セックスを楽しめず苦痛な行為となると言います。

締め付けを手術で除去することで、勃起時に押さえつけるものがなくなるとスムースな性行為が可能となります。

「セックス時の締め付けによる痛みが原因で、ED気味になってしまった」と、深刻な悩みが寄せられることがあります。

包皮輪狭窄に関するよくある質問

皮の締め付けで悩む人から寄せられる質問について、紹介します。

包皮が狭くなった原因は何ですか?

「そもそも自分のペニスはなぜ、ほかの人と違い容易にむくことができないのか?締め付けがあるのか?」というご質問を多くいただきます。

生まれつき包皮の形状が締め付けているケース、成長時期に皮をむく習慣がなかったために先端の締め付けが硬くなってしまったケース、が挙げられます。

締め付けていても、皮がやわらかいうちに少しずつむくトレーニングをすることは効果的と言われています。

また、ペニスの皮が包皮炎と呼ばれる炎症を起こし、それが常態化することで締め付けの箇所が「炎症を起こす、その後硬く治る」ことを繰り返し、徐々に締め付けが狭くなることがあります。

より締め付けが強くなることで、勃起や性行為の刺激によって締め付けの箇所が傷つき、さらにせまく硬く治る、そしてまた切れるを繰り返すという悪循環となります。

締め付けが強くむけなくなると、皮をむいて洗えなくなってしまい、ますます炎症が進むことがあります。

包皮炎を発症した場合は「たかがペニスの皮の炎症」と考えず、早めに完治するようしてください。

包皮輪の伸ばし方は?

前述したように、皮の先端が締め付け、その箇所が硬くなっている場合、その後に向けやすくなることは考えにくいです。

皮を無理にむく、器具によって締め付けを広げるなどの方法はうまくいかず、悪化させるケースもあります。

成人以降は締め付けの伸ばし方(ゆるめ方)を自分自身で行うことは難しいと考え、さまざまな弊害を感じるようであれば締め付けの除去も含めた包茎手術が有効であるとお考えください。

締め付けを取り除き余分な皮をなくして常に亀頭が露出することで、包皮炎が起きにくい清潔なペニスに変わります。

包皮輪狭窄でお悩みなら、まずはネオ形成外科へご相談を

包皮輪狭窄という締め付けを除去するには、医師の経験が非常に大切です。

どの箇所に締め付けがあるか、どのように締め付けているかを把握し、処置方法を考える必要があります。

ネオ形成外科は、包皮輪狭窄除去の手術経験が多い医師のみが、診察から手術まで担当します。

診察のうえで状態と手術方法をわかりやすく説明し、安心して手術にのぞんでいただけるようにしております。

包皮輪狭窄でお悩みの方は、どうぞ私たちネオ形成外科へご相談ください。

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、ネオ形成外科を開設。▶公式サイトURL:https://mens.fairclinic.jp/about/

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