性行為の際、男性側が射精を我慢できず、短時間で射精する状態を「早漏(そうろう)」と言います。
日本人は早漏で悩む男性が多いと言われ、長年深刻に悩む人も少なくありません。
今回は「早漏の種類」「対処法」について、解説します。
セックスが早漏のせいですぐ終わる人は知るべき!早漏の種類
「早漏には種類がある」と言うと、驚く人もおられるでしょう。
単に「ペニスが感じやすい=早漏」と思われがちですが、3つのタイプ(原因)に分類されます。
敏感性早漏
「敏感性早漏(びんかんせいそうろう)」は、もっとも多い早漏となります。
「敏感性」とある通り、ペニスが敏感であるために射精が早い状態をいいます。
敏感な箇所として、亀頭のカリ首、亀頭の裏すじ付近(小帯側:しょうたいがわ)、サオ(陰茎全体)などが挙げられ、感じやすい部位は人それぞれ異なります。
来院される患者様の中には、「どこが感じやすいかわからないが、とにかく射精が我慢できない」という人もおられます。
亀頭のカリ首や裏すじが敏感であるケースが多く、本当に敏感な場合、少し触れただけでも数十秒で射精してしまうケースもあります。
衰弱性早漏
加齢によって早漏になることから、「加齢性早漏」とも呼ばれます。
年齢とともに男性ホルモン(テストステロン)が低下し射精をコントロールする筋力が低下・衰弱するため、快感が高まると我慢ができずそのまま射精する状態を指します。
男性ホルモンが低下する30代後半あたりから出てくる、と言われています。
心因性早漏
「心因性」とあるとおり、内面の影響で射精が早い状態をいいます。
これまでの性行為で、我慢できず早々に射精してしまったことがあると、それがトラウマとなり、早漏を繰り返すことがあります。
我慢ができず以前のようにすぐに射精してしまったらどうしよう・・・
・自分は早漏なのかもしれない
・パートナーが自分の早漏が原因で、ほかの男性に取られのではと不安
など、早漏について悩むあまり、常態化することがあります。
セックスを避けるようになる、長年深く悩みEDになる、などのケースも見られます。
セックスで早漏の人はまず原因を知るべき
「包茎や亀頭が敏感な場合、早漏になりやすい」と言われています。
どのようなことが原因で、早漏を引き起こすのでしょうか。
原因①包茎である事
包茎のペニスは、「亀頭が常に守られる」「余った皮が過剰に動いて刺激を強める」という点から、早漏で悩む人が多くおられます。
なるべく皮をむこうとしても、少し動くとふたたびかぶってしまう、勃起しても皮の余りがあると、早漏の原因となりやすいと言えるでしょう。
18歳~20歳を過ぎると自然に包茎が治ることがないため、「年を取れば早漏は勝手に治る」という期待は持たないほうがよいかもしれません。
原因②亀頭が刺激に弱い
「亀頭が刺激に弱く、過敏」という点が原因で、早漏で悩む人は多いでしょう。
亀頭が過敏なため「わずかな刺激に耐えられずすぐに射精をしてしまう」というのが、早漏で悩む人の大多数の状態ではないかと思います。
セックスが早漏のせいですぐ終わるデメリット
早漏によるデメリットは、どのようなことがあるでしょうか?
女性を満足させてあげれない
もっとも多い理由として、「女性が満足するより早くに射精し、ストレスを与えてしまう」という点でしょう。
挿入してもわずかな動き、時間で果ててしまうと、女性の快感が高まる前に終了してしまい、「ストレスになる。むしろしなければよかった」と女性に言われるケースも多々あるようです。
男性としての自信の低下に繋がる
「女性を性的に喜ばせることができない」というのは、男性にとって大きな悩みとなります。
いろいろな方法を試しても早漏が改善されない場合、「自分はダメだ」と気落ちし、男としての自信が低下、喪失するケースもあります。
早漏が離婚の原因となる事も
「たかが早漏で離婚?」と思われるかもしれませんが、離婚につながるケースもあるようです。
・「夫の早漏で性的に満足できない」
・「早漏でセックスが楽しめず、セックスレスになる」
・「早漏のコンプレックスが深まり、EDになり性行為そのものができなくなる」
などの「性の不一致」が起因し、夫婦関係に影響します。
「性的満足を夫以外の男性に求め、浮気したことがバレた」というケースも、近年は多くなっているようです。
セックスが早漏のせいで終わる人の解決策
早漏によるデメリットを述べましたが、その解決策はどういった方法があるでしょうか?
包茎手術
「亀頭が皮で守られ敏感なため、少しの刺激でも射精してしまう」という人は、包茎を治す
と早漏解消につながる可能性が高いと考えます。
近年は「包茎は早漏になりやすい」という情報もネットを中心に回っており、ご存知の人も多いかと思います。
包茎手術によって平常時も勃起時もかぶらない状態となることで、亀頭は外の刺激に慣れ、余分な皮の動きもなくなるため、射精をコントロールしやすくなる可能性が高まります。
亀頭直下法と呼ばれる包茎手術でお受けになると、「内ばん(ないばん)」という薄いピンクの皮が除去され、より感度をコントロールしやすくなるメリットがあります。
亀頭増大術
亀頭のカリ首が敏感な場合、カリ首に素材を注射しボリュームアップさせる「亀頭増大」が早漏を抑える効果が期待できます。
素材の注入によって亀頭のカリ首が硬く弾力を持つ、皮膚に厚みが生まれる効果があり、刺激に強い亀頭に変えることが可能です。
「亀頭を大きくするとともに早漏も治る」という点で、非常に人気のある治療です。
早漏が原因でセックスが終わってしまうなら、まずは専門医へ相談
早漏のタイプやデメリットについて解説しましたが、深く悩む人は多くおられます。
パートナーとの関係の悪化、EDを招く、男性としての自信をなくすなど、早漏によるデメリットは決して少なくありません。
早漏は治療によって改善するケースも多く見られるため、悩みながら放置することはせず、専門医や専門クリニックへ相談することをおすすめいたします。
悩みが相談でき、治療方法を一緒に考えてもらうことで、「診察相談だけでも、ずいぶんと気持ちが楽になった」という人も多くおられます。
おひとりで悩まず、ぜひご相談ください。