当院へ来られる患者様で、「ドリチンの状態が気になって」と相談される人が稀におられます。
「ドリチン」とは、「ドリルのような形状にちんこ」の略です。
包茎の先端の皮が余り過ぎて、「ヘビがとぐろを巻いたように、または女性の巻き髪のように」なっている状態です。
たしかに形状は「ドリル」なので、わかりやすい表現だなと思いました。
ドリチンとは3種類の包茎の事
前述したように、「ドリチン」は皮の余りでペニスの先端がドリルのように見える「包茎の状態」です。
包茎で亀頭がすべて覆われている場合も、先端の皮の余り方は個人差があります。
ここでは、3種類の包茎のタイプ、について解説します。
仮性包茎
皆さんがよく耳にする、一番メジャーな包茎は「仮性包茎」だと思います。
皮の先端はさほど締め付けがなく、手を使えば容易に亀頭をすべて出す(ずるムケ)にすることができる包茎のタイプです。
仮性包茎でも皮をむいたまま維持できる人や、むいても瞬時に皮が戻ってしまう人もいます。
ペニスのサイズに比べ皮の余りが多すぎる、亀頭が小さめで張りが少ない、ペニスが埋まるなどの場合、先端に皮が多く集まって「ドリチン」を形成してしまうことが多いと考えます。
寒くてペニスが縮まる、座るとペニスが埋まる、という場合にもドリチンの形になる人がいますね。
【参考記事】:ネオ形成外科の包茎手術について
【参考記事】:むけちんにしないリスク…むけちんを目指す1つの方法を専門医が解説!
カントン包茎
皮の先端の余裕が仮性包茎よりもきつい場合、皮を後ろに下げてもむけにくい状態を「カントン包茎」といいます。
カントン包茎の人は日常的にむかずに皮をかぶせている人が多いため、日常生活や勃起時に不意に皮がむけ亀頭が露出すると、痛みやしみる感覚を生じるケースが多いです。
勃起時に予期せずにむけて皮を戻せなくなり、亀頭への血流が悪くなったことで皮膚にダメ―ジが出る(壊死:えし)こともあります。
カントン包茎の人は、不用意にむかないほうが安全だと思います。
真性包茎
仮性包茎と並んで多くの人がご存知の包茎が、「真性包茎」です。
皮の先端の締め付けが非常にせまく、皮を後ろに引っ張っても亀頭を出すことができない状態です。
亀頭の大きさに比べ、皮の出口(周径)がせますぎるため、がんばってむいても尿道口(おしっこが出る線)までしか見えない真性包茎の人も多いでしょう。
カントン包茎と同様に強引にむいて戻せなくなると大変危険なため、20歳を過ぎて真性包茎の場合は、自分で無理にむかないようにしたほうがよいでしょう。
【参考記事】:ネオ形成外科の包茎手術について
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ドリチンのデメリット7種類
「ドリチン=皮の余りが多い包茎」の場合、どのようなデメリットが考えられるでしょうか。
専門医として私が考える、7つのデメリットについて、解説します。
性行為に支障が出る
包茎で皮が多い人は、セックスやマスターベーションで支障が生じることがあります。
皮が多く不衛生な状態で蒸れた状態となる包茎ペニスは、皮が弱りやすい傾向にあります(包皮炎という、亀頭や皮が炎症を起こすことがあります)。
ドリチンのペニスは特に皮の余りが多いため、セックスで挿入したり、マスターベーションで皮を前後にスライドさせると皮膚が刺激で擦れる、切れることがあります。
その後も尿・汗・垢・ほこり・精子のカスが付着して蒸れると、傷ついた部分はさらに悪化し、治っていく過程で皮膚が硬くなります。
それを繰り返すことによって、伸び縮みしにくい、勃起や刺激のたびに切れる、傷つくペニスになると、痛みで性行為どころではない状態の人もおられるので注意が必要です。
コンプレックスを感じる
子どものペニスでも、特に幼稚園児から小学校低学年のうちは、「ドリチン」の形状であることがほとんどですね。
ペニスの成長がまだ始まっておらず、小さく長さも埋まったままで、先端の皮が非常に余っている状態となります。
大人になっても「ドリチン」の場合、周囲から見ると「小学校低学年のペニス」に見えてしまうため、ペニスの見た目に強くコンプレックスを持つ傾向にあります。
陰茎のガンになりやすい
ペニスには、尿・汗・垢・ほこり・精子のカスが付着します。
包茎の人はこれらの汚れの上に皮が多い、ジメジメと高温多湿で蒸れた状態をキープします。
やがてそれらの汚れは、「恥垢(ちこう)」という、ペースト状(のり状)の白い垢に変わります。
亀頭やカリ首の下、皮の隙間にたまることが多く、放置すると不快なにおいを発するのです。
この恥垢の蓄積は、陰茎ガンを誘発すると言われています。
恥垢によって慢性的にペニスが炎症を起こし、それが刺激となって陰茎ガンを引き起こすという説も。
なお、宗教上の理由などから幼いときに包茎手術を受ける習慣がある国や地域の男性は、陰茎ガンの発祥が少ないと言われています。
悪臭の原因になる
皮によってさまざまなペニスの汚れが皮によって蒸れると、「汚れが発酵した状態」となります。
恥垢(ちこう)に変わったりするものもあり、ペニスから非常に不快なにおいを発する原因となります。
ペニスがにおう人やセックスのパートナーから「くさい」と指摘を受けたことのある人は、包茎や皮の余りによって汚れが変質し悪臭の原因になっていることを自覚するとよいでしょう。
人によってはペニスの悪臭対策として、数時間おきにトイレの個室にこもり、ウェットティッシュでペニスを隅々まで拭いて汚れを落とす人もいます。
性病の原因になる
包茎は不衛生になりやすく、亀頭や尿道口、包皮が炎症を起こすこともあります。
炎症を起こした部位は「抵抗力が低い状態」となり、性病にかかりやすい状態となります。
尿や汗・ほこり・精子のカスでペニスは不衛生な環境になりやすいため、包茎の人はできるだけ日常的に皮をむいて、乾いた清潔なペニスを維持する環境を作りましょう。
早漏の原因になる
亀頭はもともと敏感な箇所で、包皮に守られていると弱い状態のままとなります。
包茎で勃起したときだけ亀頭を露出させる人もいますが、敏感な亀頭は外の刺激を受けると「ビリビリした腰をひく感覚」となります。
セックスで興奮していると、より敏感になりやすいものです。
刺激に慣れていない亀頭をパートナーが触れる、膣に挿入すると感度が強すぎて早々に射精してしまう状態になりがちです。
いわゆる早漏で、包茎のままでは早漏の解決は難しいと言えます。
勃起障害の原因になる
皮の先端がせまい、著しくきつい包茎の状態であるカントン包茎や真性包茎の場合、勃起したペニスを女性の膣に挿入しピストン運動を行うと激痛を伴うことがあります。
先端の皮膚の締め付けが無理やり開かれることとなり、「せまい穴がメリメリと強引に引っ張られる環境」は痛みを生じて当然と言えるでしょう。
締め付けの強い包茎の人が勃起させて性行為(セックス、マスターベーション)をするたびに痛みが伴うと、勃起することに恐怖を覚え、スムースな勃起ができなくなるケースがあります。
マスターベーションは自分で動きを調整できますが、パートナーへ与える快感も考えながら動くセックスの場合、ピストン運動のスピードも求められます。
きつくせまい皮の先端が無理に広げられるため、セックスが苦痛、へたにむけて戻せなくなると亀頭が真っ青になり地獄絵図、と表現する人もいます。
それにも恐怖を覚え、セックスや勃起に臆病になる人もおられます。
締め付けが強い包茎の場合、勃起へマイナスな影響が生じるケースがあるため、ペニスに痛みが伴う場合は気を付けるようにしましょう。
ドリチンの最善の治療となる手術方法
先端に皮が多く余るドリチン(包茎)の場合、最善の方法は「包茎手術」となります。
包茎手術にはさまざまな方法がありますが、特に私たち専門医がすすめる手術方法を紹介します。
亀頭直下埋没法
私が得意とする手術方法で、亀頭の真下で皮を除去し、糸で縫い合わせます。
傷は亀頭直下のくびれた箇所で隠れるため、温泉やサウナ、女性の前でばれにくい仕上がりになります。
平常時と勃起時の長さの差を測り、不要な皮(亀頭に覆いかぶさる余分な皮)をデザインしたうえで手術を進めていきます。
業界でもっとも美しい、と評価される手術方法です。
バックカット法(根部切開)
ペニスの根元は陰毛で覆われていますが、この箇所で皮を除去・縫合する手術がバックカット法(根部切開法)です。
手術の傷あとはほぼ陰毛で隠れること、内ばんという亀頭直下からペニス中央部あたりまでの皮が残るため、「傷を陰毛で隠したい」「包茎手術で感覚を変えないために、内ばんは残したい」と希望する人に適した手術になります。
ただし、勃起時にペニスが伸びることを考えると、皮の性質上伸び縮みしにくい内ばんを多く残すため、余った皮をすべて除去することができなくなります。
ペニスの突っ張りを防ぐために、皮を残し気味に手術を終える必要があります。
そのため、一定期間を過ぎると、ふたたび亀頭に皮がかぶったしまうことも多々見られます。
ドリチンの手術に関するよくある質問
ドリチン手術=包茎手術を受けるにあたり、以下のような相談がよく寄せられます。
参考になさってください。
機能面の低下が不安
皮を切って縫いますので、勃起や感覚がおかしくならないか、悪影響は出ないかを心配する人も多くおられます。
大事な神経はペニスの奥深くに存在し、包茎手術で触れる箇所はあくまで皮の表面のみとなります。
亀頭が常に露出すると乾いてサラサラすること、また下着にダイレクトに亀頭が触れることから、手術前よりも「強く清潔な亀頭」に変わります。
はじめのうち、その感覚に慣れるまでは時間を要すると思います。
感覚や勃起に影響はありませんので、ご安心ください。
手術後に傷跡は残るか?
傷あとがゼロの包茎手術は存在せず、皮を切って縫った場合は必ず傷ができます。
ただし、皮を除去する位置、ふくらまないような縫合方法、使用する糸などを工夫すると、目立たず仕上がりが美しい包茎手術を行うことが可能です。
包茎手術後の傷あとは必ず残りますので、いかにきれいに仕上げるか、が担当医師の腕の見せ所となります。
手術中・手術後の痛みはどれくらいか?
痛みの不安も多く寄せられますね。
手術前の局所麻酔の際、つめ先でつねる感覚の痛みが生じます。
麻酔は瞬時に効きますが、痛みがないことを確認のうえで手術を開始します。
包茎手術後、切って縫った箇所(主に亀頭直下)が痛がゆい感覚、亀頭が下着に触れるとくすぐったい感覚があるかもしれません。
強い痛みが長い期間続くことは通常ないため、心配名点があればお教えください。
手術後の日常生活で気をつける事は?
ハードなスポーツは7~14日間禁止、セックスマスターベーションなど性行為は1か月間禁止、生理現象の勃起は問題ありません。
前かがみに座るとペニス上部の脂肪が傷に乗っかり、腫れてしまうケースもあるため術後数日は気を付けてお過ごしください。
手術当日から3日間は患部を濡らさずにシャワー、4日目からは包帯を外して患部もボディーソープで洗って問題ありません。
まとめ:ドリチンを手術で治したい方はネオ形成外科へ
ドリチンと呼ばれる皮の量が多い包茎、締め付けが強い包茎は、特に実績が多い医師に手術を依頼するべきです。
平常時と勃起時の長さの差の計測、安全な箇所での手術、手術後に腫れを予防するケアなど、医師の経験によって手技は大きく変わります。
当院は症例が多く長く包茎手術を行っている医師のみが担当するため、安心してお受けいただくことが可能です。
診察カウンセリング時に医師と直接お話しできますので、「どういったタイプの医師か」が分かってから手術を受けることができます。
ドリチンの手術は、ぜひ私たちネオ形成外科医師陣にお任せください。