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【必見】早漏の防止に飲み薬やサプリは非推奨…適切な解決策とは?

射精が我慢できず、コントロールが不可能な「早漏(そうろう)」。

様々な方法を試したが効果がなかった人は、「飲むだけで早漏が治る薬はないものか・・・?」と思うでしょう。


飲み薬によって手軽に早漏を治せる、そんなことはあるのでしょうか?

今回は「薬の内服で早漏は治るか?」について、解説します。

早漏防止飲み薬の効果

早漏を防止させるにあたり、最も大事なことは、

  • 感覚を鈍らせ刺激に耐えやすくする
  • 興奮を抑える

ということです。

今回は、「興奮を抑える」という効果のある飲み薬について考察します。

射精までの時間を3~4倍に引き延ばせる

早漏防止の内服薬としては、クリニック等で販売されている「プリリジー」という製品名の薬がもっとも有名です(日本では未承認薬となります)。

「過剰な性的興奮を抑え、射精のタイミングをコントロールする」という効能で開発されました。

射精までの時間を、3~4倍に長持ちさせるというデータもあります。

有効成分は「ダポキセチン(Dapoxetine)」で、一般名は「ダポキセチン塩酸塩(Dapoxetine hydrochloride)」となります。


ダポキセチンは、最大で約6時間の効果が認められており、食事の影響を受けません。

食事後のセックスなどでも使用が可能で使いやすいこともあり、現在は世界約60か国以上で販売・使用されています。

「ポゼット」「ダポキシー」という名称でジェネリック医薬品も販売されており、日本でも取り扱うクリニックも増えています。

性感帯の感度を落とさず性行為が可能に

プリリジーは麻酔薬などが配合された塗り薬と異なり、性感を落とす必要がないことが特徴です。

セックスの感覚は変わらないため、しっかりと「気持ちよさ」を味わえることは大きなメリットでしょう。

射精のコントロールを不可能とする「過剰な興奮を抑える」という効果なので、性感は変わらずに時間を長持ちさせられる、と早漏の悩みをすべて解決してくれる薬のように思いますね。


もともとダポキセチンは、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors:SSRI)という、うつ病等の治療に使用される抗うつ剤の一種でした。

SSRIとしてうつ病患者へ投与していたところ、多くの患者から「射精を抑制する効果」が報告されたのです。

過度の興奮を抑えるセロトニンを分泌させることによって、射精のコントロールが可能となったのです。

早漏防止のために飲み薬を飲むのは非推奨

なぜ私が「プリリジー」「ポゼット」「ダポキシー」などダポキセチン配合の内服薬をすすめないのか?

それは、それぞれ以下の理由となります。

1つずつ見ていきましょう。

早漏防止のために飲み薬をおすすめしない理由①

いわゆる内服による副作用、が挙げられます。

主な副作用として、頭痛やめまい、吐き気、口内の渇き、倦怠感、睡眠障害、下痢などがあります。


臨床試験の結果として、プリリジーの副作用は発生確率も低く、もし副作用が発現しても比較的軽く重篤になる可能性が少ない、と言われています。

しかし、「内服すると何らかの副作用が出るのではないか」と不安を感じ、不安が強くなることでセックスを避けるようになる、EDを誘発することがある、などの弊害が生じます。

早漏防止のために飲み薬をおすすめしない理由②

プリリジーはアルコールとの相性が悪いため、飲酒直後に摂取する強い悪酔い状態になり、吐き気や頭痛、動悸や大量の発汗などが現れたり、意識が途切れることがあります。

飲酒後にセックスを楽しみたい人も多いため、アルコール摂取時には服用しないなど、注意が必要です。

早漏防止のために飲み薬をおすすめしない理由③

たしかにSSRIには射精の時間を延ばす効果がありますが、その効果が強く出すぎることで時間をかけても射精ができない、性欲が低下するなどの可能性があります。

早漏防止飲み薬の服用方法

過度な興奮が抑えられず、どうしても早漏防止の飲み薬を服用したい場合、必ず信頼できる医師の診断のもとで処方を受けるようにしてください。

薬は正しく服用しなければ危険を伴うため、安易な購入は絶対にすすめません。

性行為の1~3時間前に服用する

直前に服用するよりも、1~3時間ほど前に余裕をもって服用すると薬の効果がもっとも高まります。

効果の持続時間は、最大で約6時間となります。

リラックスした環境でセックスにのぞむようにしてください。

空腹時に服用する

プリリジーは食事の影響は受けにくいものの、満腹の場合は効果が出づらいことがあります。

空腹または腹7分目くらいで服用されるとよいでしょう。

なお前述した通り、アルコールとの相性が悪い薬です。アルコール摂取後は、プリリジーの服用をおやめください。

服用する量は30mg~60mgが通常で上限値は90mgまで

30mg~60mgのプリリジーを飲み、効果が弱い場合は90mgまで服用することが可能です。

1日2回まで、服用が可能です。

早漏防止飲み薬を服用できない事例

以下の場合、プリリジー等の内服薬は服用できません。

  • 年齢が20歳未満と65歳以上の方
  • 心不全・肝障害・腎障害などの持病がある
  • 抗うつ剤などの他の薬を服用している

早漏防止のために飲み薬を服用しようと考えている方は、注意してください。

まとめ:早漏の防止を飲み薬に頼らず、根本的な解決をするならネオ形成外科へ

上記したとおり、プリリジーなど早漏防止の飲み薬によって生じる副作用を考えると、私は使用をおすすめしません。

なんらかの不具合があった場合、「また副作用が出るのでは?」との不安から勃起しにくくなる(EDの症状)などの例もあるためです。


興奮が抑えられずに内服薬を使用する場合、ネットや通販で購入するのではなく、信頼がおける医師の診断のもとクリニックで処方を受けるようにしましょう。

なお機能的に敏感な早漏は、当院のようなクリニックでの治療をおすすめします。

  • 亀頭を覆い隠す皮を切除する包茎手術
  • 裏側の敏感な裏すじを除去する裏すじ切除(小帯切除)
  • 亀頭の感覚を強くする亀頭強化注射

など、外科手術や注射治療が効果的です。

早漏の傾向を伺い、原因を考えながらよい方法をご提案しております。

柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、ネオ形成外科を開設。▶公式サイトURL:https://mens.fairclinic.jp/about/

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