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仮性包茎用テープの効果は?専門医が勧める仮性包茎の治し方も解説。

包茎は、ペニスの皮が余った状態です。

「皮が多いからかぶって包茎になる、では皮がかぶらないようにテープで止めてしまえばどうか?」

という発想で生まれたのが、「テープによる包茎解消法」です。

余った皮にテープを巻き付け、亀頭を露出するという方法(荒業?)です。

この方法は、包茎を治すうえで効果的なのでしょうか?


今回は、専門医の私柴田が「テープによる包茎解消法」の有用性について、解説します。

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仮性包茎用テープの効果は?【結論】

身も蓋もない言い方で恐縮ですが、テープを巻き付けて包茎が治ることはありません。

たしかにテープによって皮はせきとめられ、亀頭を露出させやすくはなるでしょう。


ただし、あくまで「亀頭が出ている状態を作るだけ」に過ぎません。

テープによる解消法の欠点について、お伝えします。

仮性包茎用テープは効果が薄いと言える理由

では、どういった点が、仮性包茎用テープの欠点なのでしょうか。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

結局「包皮の量」は変わらない

そもそも、包茎は皮の量が多く余っていることで生じる状態です。

テープによって皮が止められているものの、皮の量自体は変わりません。

ペニスの成長期に亀頭を露出させ、皮が成長の妨げにならないようにする目的ならば、効果が出る可能性があるかもしれませんが…

根本的に包茎を治す方法とはなりません。

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テープを剥がせば元通りになる

テープで止める包茎解消法に意味がないと考えるのは、「テープを外せば余った皮が亀頭を覆い、もとの包茎の状態に戻る」ためです。

テープで皮をせき止めても、皮の量が減るわけではありません。亀頭が大きくなり、ペニスが長くなって、包茎が治るのではないのです。

  • 女性の前
  • 温泉やサウナ
  • ゴルフやスポーツジムの着替え

上記のような場所で、ペニスにテープが巻いてある状態は見た目的にあやしさしかありません。

あなた自身が温泉に行った際、着替え場でペニスにテープが貼ってある人を見かけたら、「え?!ペニスにテープ?!」と驚いてしまいますよね。

仮性包茎をテープで治すデメリット

仮性包茎の状態をテープによって治そうとすることは、どのようなデメリットがあるのでしょうか(そもそも、テープで包茎が治ることはないのですが・・・)。

包皮を傷つける可能性が高い

ペニスの包皮は薄く、場合によっては炎症を起こしていることもあります。

包茎解消のためにテープを巻き付けていると、弱い皮膚が切れることがあります。

尿や汗で汚れて蒸れやすいペニスは、切れた箇所が治りにくいデメリットもあります。

いつまでも傷付いた状態で治らず、徐々に皮膚が硬くなってしまうこともあります。

切れるクセがついてしまうことも少なくないため、いわゆる「切れグセ」を繰り返し、徐々に皮がせまく締まってくることもあります。


血糖値が高い人は、特に注意が必要です。

包皮が炎症を起こす可能性が高い

テープによってペニスが蒸れて、炎症を起こすこともあります。

ペニスは尿や汗、垢が出やすい不衛生な箇所です。

テープを巻き付けることで余計に蒸れて汚れやすくなり、炎症を引き起こすだけでなく、炎症を悪化させるケースもあります。

ペニスの皮は弱く繊細なため、ちょっとしたことで傷つきやすいことを理解しましょう。

勃起をすると痛みが出る

ペニスにテープを巻いていますので、そのまま勃起するときつく締め付けられた状態になります。

仮想カントン包茎の状態のため、ぎゅっと圧迫されて痛みを生じます。

強く巻きすぎると血流が悪くなるため、医療機関として到底おすすめできる方法ではありません。

仮性包茎を治すには「テープの効果に期待」するより専門医による治療を推奨

前述したように、テープによって包茎を治すことはできず、かつ、炎症や切れてしまうなど傷つける可能性があります。

テープを巻き続けることでいつか包茎が治るだろう、と期待して使い続けても、好転することはありません。


言い方を変えれば、「時間のムダ」となるため、根本的に包茎を治すならば包皮の量をペニスに合わせて減らす、包茎手術を検討するべきだと考えます。

テープ以外の治し方①包茎手術

平常時と勃起時の長さの差を計測し、余った皮を除去・縫合する「包茎手術」が、包茎の解消にはもっとも安全で確実です。

「切って縫う」と考えると怖くて決心ができない、という人もおられますが…

テープを巻くなどの意味のない方法を続けているよりもはるかに安全な方法です。


専門医による手術であれば、トラブルなくきれいに仕上がります。

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テープ以外の治し方②亀頭増大手術

包茎の改善法としてほかに挙げられるのは、亀頭増大手術です。

文字通り亀頭を大きくすることで、余った皮が亀頭にかぶることがなくなり、包茎が解消します。


ダムの高さを高くして、皮が飛び越えてこないようにする、という考え方ですね。

亀頭が大きくなり、かつ包茎も治るため、一石二鳥の治療と大変喜ばれています。

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まとめ:仮性包茎用テープの効果は長続きしない

テープを巻くだけ、という手軽で簡単な方法とはいえ、「テープによる包茎解消法」で包茎が治ることはなく、無意味で遠回りな方法と言わざるを得ません。

包皮を傷つけることもあり、それによる弊害も無視できないため、専門医としておすすめできない方法となります。


しばらく行ったものの、包茎が治ることはなく、長続きしない人がほとんどでしょう。

安全で確実な包茎手術をおすすめいたしますが、「手術は怖い」「失敗しないか不安」という理由から、なかなか決心できない気持ちも理解できます。

ただ、テープを巻くなど意味のない対策をしていても時間がもったいないので、手術が不安な人にはまず診察カウンセリングをお受けになることをおすすめしています。

ご本人の状態を診察で把握し、どうすることで包茎が治るかを丁寧に説明します。

手術を強要することはありませんので、安心してご相談ください。

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柴田 健了(しばた たけのり)

京都大学医学部卒。日本形成外科学会専門医。長年の治療実績、論文の成果が認められた医師のみが認定される日本形成外科学会専門医の資格を持つ。20年以上形成外科・美容外科の専門医として従事し、大手美容外科を経て、フェアクリニック川口院/東京院を開設。クリニックのコンセプト「フェア(正しい・明瞭)」を掲げ、良質な技術を提供。▶公式サイトURL:https://mens.fairclinic.jp/about/