【後悔しない】包茎手術をする前に知っておきたい事!!
登場人物
萩原 靖洋:大学卒業後、包茎増大・美容外科クリニックへ入職。25年で約10万人の患者様をカウンセラー・事務長として対応。
るんちゃん:新人受付カウンセラー。
包茎手術の種類と現状
萩原:ここの部分で手術する方法は、環状切開法っていいます。
萩原:ピンクと茶色の2色に分かれちゃう、ここで縫い合わせるっていう方法。これも保険の病院でやれる。根元の部分でやる方法もあります。皮をこっちにビューッと持ってきてここで切って縫っちゃう。そうすると毛で隠れちゃうでしょ?根部切開とか根元切開って言われるんだけど、ここの部分で切って縫うっていう方法もあります。
るんちゃん:状態によって、手術の方法を選ぶんですか?
萩原:僕が業界に入った頃は割とこの根元でやるって手術がちょっとブームだったんですよ。ところが、ここで手術してここに傷があって、でも陰毛で隠れちゃうとバレないからいいね、ってなるんだけど、こっちのピンクっぽい皮は全部残ってるわけ。このピンクっぽい皮ってあまり伸び縮しないんですよ、茶色の皮ほど性能の良いゴムじゃなくてビニール状だからあんまり引っ張りすぎてピンピンにしちゃうと伸びないから、勃起したときに足りないのよ。
るんちゃん:痛いんですか?
萩原:痛いし、勃起しにくくなる。長さが十分足りなくなるから、それを避けるために皮を残すんですよ、ここで詰めて取る時に。そうすると、再びかぶっちゃう。この部分が前にきちゃって。だいたい半年〜1年ぐらいでまたかぶっちゃうことが多い。だから根部切開法とか根元切開法を希望する人は年間10人前後いらっしゃる。月1あるかないかぐらい。両方できるクリニック自体が少ない。フェアクリニックは両方やってます。亀頭直下で縫うのがベーシック。根元で縫うのがレアケース。環状切開法って真ん中で切って縫うのは、保険適用の病院でやること。ただ、真ん中で切って縫う方法を保険の病院で覚えて、自由診療のクリニックで「これでやりますよ」っていう病院もある。なぜかというと、インターネットサイトとかで安く出てる金額で行ってみると、これはここでやる手術ですよ、そんな安いんだからここですよ、って。
萩原:保険で受ければ1万円ぐらいでできちゃう。それを5〜10万円とかって言うんだよね、安いって言っても。「じゃあ僕、亀頭直下法がいいです。これが一番キレイなんですよね」って患者さんが言う。じゃあここに1mm近づくごとに、2万円ずつ高くなります。ひどいでしょ?だいたいこのへんは3〜4cm皮が取れて、1mmごとに2万円ですから、だいたい60〜80万円上がるわけです。包茎手術だけで100万円前後になるっていうケースがあるんです。たくさん広告が出ているクリニックは安心なのかというと、包茎・増大クリニックに関してはブッブーです。だいたいどんな先生がいるかわからなくて80〜100万円の見積もりになる。患者さんはもちろん「いや〜できないできない」って言う。自分が美容治療行って二重4〜5万円で考えてたのに、80万円ですって言われたら、「ちょっと…」ってなるよね。
るんちゃん:なりますね。
萩原:怪しさでしかないんだけど、「この二重はできないわ」って言われる。そしたら考えるじゃない、受けちゃうんだよね、煽られる。「こんなので帰ってどうするんですか」「女の人の前で脱ぐことになったらどうしますか」ひどいところになると「この帰り事故に遭うかもしれませんよ」って。事故に遭って救急車で運ばれて救急病院で脱がされた時に「その状態で看護師さん達の前で出すんですか!?」みたいに言われるんだって。それで「受けます!」って。コントみたいだけど、ほんとにそういう話が多い。
包茎手術で男性はセカンドオピニオンを受けない?
るんちゃん:男性はセカンドオピニオン的な、色々見たりしないんですか?
萩原:女の人よりも受ける人は少ない。だから男性の包茎増大専門クリニックっていうのは、そこが分かっててやってるから、「こいつら今日やらせるって言えば他行かねぇな」って思ってやってるわけですよ。本来はすごい大事な部分じゃない、切って縫うわけだから。患者さんに「考えます」って言われたら「考えてください」ってなるはずはずです。
当日に受けると割引するクリニックは注意が必要!!
萩原:今日やらせるためにどうするか?割引ですよ。30〜40%引きます今日受けるんだったら、今日はるんさんのために時間空けてたんですよ、だからやってもらった方がうちとしてもありがたいんです。
るんちゃん:断りづらい…
萩原:100万円の30%って30万円割引になる。そりゃすごいよね、で受けちゃう。その帰りは「30万円もまけてくれるなんていい病院だな〜」って言って帰るわけですよ。後からネットで調べて相場を見たりする。あるいはYouTubeでやってるのを見たりすると、「俺何やってんだ」ってなるわけ。でその病院に電話する。「こんなの相場おかしいですよね!?」って言うと、書いた承諾書をピラピラさせて、「あなたここにサインをしてますよね」みたいな感じになる。ということがあるので、クリニック選びも大事だよということ。悪いクリニックも世の中にいっぱいあるぜ、ということ。私調べだと、大手・全国チェーンと呼ばれている包茎・増大のクリニックは95%が悪徳だよね、と思ってる。今5%を低く言ったけれども、それすらも本当はどうかな?100%って言っちゃっていいんじゃない萩原、っていうぐらいほんとに胡散臭いし、だから業界が怪しいんだよね。何で悪徳病院がなくならないかっていうと、患者さんが来るから。流れができてるんですよ。分かってるクリニック達も。たくさん広告出して、テレビCMもガンガン出して信用させとけば、男の人なんて信じちゃうよねって。
るんちゃん:CMとか広告でいっぱい出てるところって、間違いないだろうって思う。
萩原:思っちゃうよね。医療で大事なことって、どういう先生が手術をするかと、料金だと思う。どういう先生がやるかってはっきりしてれば、安全性は確保されるじゃないですか。
るんちゃん:やってくれる人はすごい大事ですね。
萩原:そうだよね。もう一つは料金。何でサイトに出てる料金と全然違うことになるの?っていうのは、不思議に思わないような暗示をかけちゃう。コンプレックス商法というんだけど、薄毛の人もそうなんだけど、今日やらないと一日何千本抜けますよ、一週間考えたら何万本抜けてるわけですよね、みたいなことを言うわけ。やるよね。
るんちゃん:焦りますね。一日も早く。
萩原:僕だって「萩原さんこのままだと1日1kg太りますよ」「30日放っておいたら30kg太りますよ」って言われたら「やりますやります!」って。何を?何をやるんだろうそれは。でも、そういうこと。コンプレックスに乗じてガンガンくる。人に相談できないから「俺さ、包茎手術したんだけど100万円取られたんだよね」っておかしいと思っても言えない。Twitterで呟く人がたまにいるぐらい。
女性の整形より男性の包茎手術は友達に言いづらい
るんちゃん:女性って、そういう悩みとかも男性よりかは友達とかに言いやすいけど男性って、言えるイメージないです。
萩原:言わないね。女の人が悩みを言えるようになったのも、ほんと最近。美容外科クリニックが増えて、テレビとかでも取り上げられるようになって、一般的になったね、って思いが女性の患者さん側にあるから、言いやすくなった。二重したとかっていうのは、もう高校生も普通に言うしね。親御さんが連れてくるぐらいだから。なかなかこれは言えないよね…影の部分だからね。女の人が大陰唇とか小陰唇とか、形とか大きさとか、それを気にしていることを友達に言えるか?
るんちゃん:そう思うと、男性って陰部をすごい気にしてるっていうか、友達と大きさを比べたりするけど、女性ってそこの形を比べることってない。周りとどう違うのかわかんない。
萩原:見るのって男性だもんね。
るんちゃん:自分がもし変だとしても、変だって気付いてないかもしれない。
萩原:変って何?
るんちゃん:わかんないけど。違和感があって調べようとしない限りはわからない。自分が普通だから、男性ってそう思うと…
萩原:出ちゃってるからね。
るんちゃん:気になる機会が多いですよね。
萩原:多分大きさとかそういうことでいうと、胸の大きさのコンプレックスと似てるのかもしれないね。服着た時も、ニットにシルエットが全然出ないとか、Tシャツ着てもそうとか。あるいは温泉行った時とか全然無いのが恥ずかしい、人前でお風呂入りたくないとか。豊胸治療もわりと今認知されてるから、周りの人に言う人は言うよね。友達の紹介でみたいな柴田先生のところにも来るので、ここで豊胸やって良かったので、私もって思ったんですよ、とか。お母さんが受けて娘に悩んでるんだったらどう?って、お母さんが実験台になって、っていうケースはある。共有はできるけど、包茎手術もたまにあるね。お父さんがまず受けて子どもを連れてきました、っていうのはある。
るんちゃん:何か微笑ましい。
萩原:そうだね。親子で相談を受けたりすることもあるので。ただやっぱり、ひた隠しにしたい方、そこに乗じたクリニックがあると。そこを逆手に取って、「人に言えねえだろ。だから金取ってやるぜ」って。そうじゃなかったら、あんなに広告出せない。美容外科にも言えることなんだけどね。広告ガンガン出してるところって、29,800円で二重手術とか、そんなの無理だから!だいたい40〜50万円になります。なりますから!日本人のCM・広告への弱さはちゃんとした方がいいかな。今これだけSNSも全員が見れる環境になってて、インターネットでも調べられる。まず、少なくとも自分の大事なペニスを託すんだったら、どういう先生がやるんでしょうかっていうのは分かってた方がいいし、手術方法もはっきり分かってて、金額はいくらですか、っていうのは分かった方がいい。
まとめ
萩原:ちなみに仮性包茎の手術はだいたい20〜30分ですが、カントン・真性包茎は、出口の締め付けがあるのでまずこれを広げてあげる手術が必要なんです。場合によっては中がくっついてるから、亀頭と皮をはがす手術が必要。だいたい倍ぐらい、カントン・真性包茎は30〜40分、くっつき方によっては1時間ぐらい、というふうに見といてくれたら。それだけ難易度が高くなるので、締め付けが強い人とか、くっついてる場合は、費用的にはどうしても仮性包茎と比べると高いというのは仕方がない。ただ、それとて、カントン包茎でもだいたい20数万円とか、真性包茎のくっついちゃって大変な状態でも30万円前後とか、それぐらいが許容できるところかなと思います、相場的には。これが仮性包茎で100万円、カントン包茎で200万円、真性包茎で300万円とかあるから。
るんちゃん:車買えちゃう。
萩原:車はやがて壊れるけど、男性器は壊れないから。大事になっちゃうのかもね。できるだけ多くの人がこの話が行き渡りますようにって思って喋ってます。どうでしょう、分かりましたか?
るんちゃん:すごい分かりやすかったです。
萩原:良かったです。今回は、包茎の種類と、悪いクリニックには気をつけろ!という話をしました。お疲れさまでした。
るんちゃん:ありがとうございます。